2009.06.30
祝・創立100周年!
100年後の創立記念日が私の休日と重なるように創業していただければありがたかったのだが、なんとか時間をやりくりして撮影することができた。"青電色"となった3356編成を使用しての「創立100周年記念列車」である。上野では出発式が催されているが、スペシャルゲストを用意するわけでもなく、また、列車も"青電"が特急金町行として走るだけで、装飾の類は一切無しという実に渋い内容。だが、それが素晴らしい。訳の分からんヘッドマークを付けて100周年の重みをぶち壊してもらってはたまらんのである。余計なものはいらないのだ。
さて、軽々しくも特急金町行として淡々と走るだけ・・・と書いてしまったが、今回の列車は特急金町行という点が重要だったように思う。ひとつは1912年に京成が初めて開業した区間(押上~伊予田、曲金~柴又)を含み、原点に帰りつつ、(通過駅は無いけど)初の金町線での特急運転(※)で、100周年にして新たな歴史を作ったのである。
運番はS99で、3月末に運転された9100形の特急千葉ニュータウン行と同じく駅の案内表示類もしっかりと「特急金 町」の表示が見られた。運転当日の送り込みは高砂から運転されている。宗吾からの送り込みは、朝だけ走って高砂に入庫する営業列車を使うのかなと勝手に思っていたのだが、前日に臨時の回送スジを使って送り込まれたようである。特急金町行を青電復活の営業第1号列車にしたかったようだ。
大勢の連中が沿線でカメラを構えていると、沿線の方から「何かくるの?」などと声を掛けられることが多いが、沿線に住んでいらっしゃるご年配の方々と少しながらお話させていただいたところ「懐かしいね」とのこと。私が生まれた頃は既に赤電だったので、今回の青電はちっとも懐かしくないのだが、こういうハナシを聞かせていただくと何だか私も懐かしい気分になる(?) ただ、「ちょっと色が違うかも」「もっとくすんでた」ってな声も聞いた。もしかしたら4年間(次の検査まで)走らせて、汚くなってきた頃がちょうどいい(?)のかもしれん。ってなわけで、100周年限定とか言わないで、できるだけ長く走らせていただきたいことを切に願いつつ文を〆る。
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