2010.04.19
昨年5月にAE1編成が印旛車両基地に陸送された時、私はAE形を宗吾車両基地へ陸送するのは不可能ではないのかという説を示したが、その根拠がまさに今回掲載する宗吾車両基地付近の狭隘道路だったわけである。今回はその狭隘路を行くAE形を取り上げる。車両基地到着直前に存在するまさに"最後の難関"というわけである。
宗吾車両基地へは国道51号側からアプローチするのだが、51号から車両基地に至るアプローチ道路には特大輸送泣かせの細かいカーブが点在。この道に入るや否や、これまで一般交通の流れに乗ってサクサク進んできたAE形の陸送も一気にスピードが落ち、誘導員を配置させて人の歩くほどの速さで進んでいく。
ちびっ子天国前の丁字路(画像1枚目)から車両基地まではますます狭くなり、幅員も1.5車線ほどしかない。AE形を支えるポールトレーラのステアリングを操作しながら慎重に進む。ちびっ子天国の看板を抜ける(画像2枚目)と、バックで基地内の搬入場所へと移動して、ようやくゴールの宗吾車両基地に到着である。
陸送は1晩に2両ずつ実施される。一度に搬入できるのは1両だけなので、1両は直接搬入場所に据付けられるが、もう1両は車両基地の中で待機する。その際に車両基地で保存されている先代AE形の並びを見ることができた。先代に顔を見せてから、車両基地に搬入されるというわけである。
関連記事
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 6 - 搬入作業を見る
宗吾車両基地に到着したAE形だが、その日のうちに搬入作業が行なわれた。搬入作業は車体をクレーンによって吊り下げるなどの危険な作業が伴うため、夜が明けて空が明るくなってからの作業となっている...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 4 - 江戸橋一丁目の大右折
東急車輛からの陸送におけるハイライトと思われる、江戸橋一丁目交差点。泉岳寺付近より都営浅草線をトレースするように北上してきたAE形の陸送は、江戸橋一丁目交差点にて永代通りへと進路を変えるのだが...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 3 - @港区札の辻
「左手に見えますのは、東京タワーでございま~す。」 横浜市内ではランドマークタワーを背景に撮影してみたが、都内では札の辻交差点で東京タワーとAE形のコラボを狙ってみた。とは言え、時刻は草木も...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 2 - 蒲田踏切を行く
箱根駅伝ではお馴染み、京急空港線の京急蒲田(空)第1踏切。駅伝ランナーもここを通るが、AE形も通る。ただ、電車はとっくに終わっており、足止めの心配がほとんど無いことが、駅伝ランナーとは違う点だ...
京成AE形陸送 ~ 130kmの軌跡 1 - みなとみらい21にて
先月26日の記事で少し触れたが、2月21日の深夜から26日の早朝にかけてAE形AE8編成(東急車輛製)の陸送+搬入が実施された。東急製の車両は昨年12月中旬より順次宗吾車両基地に運ばれており...
最新記事
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...