四直珍列車研究 139 - 平日 1582H
2025.12.11
しぶとく走る快速三崎口行。
京急1000形 1209編成
2022.4.22/京成酒々井〜宗吾参道
- [平日]1582H 快速三崎口行
- 始発:成田空港1545 → 終着:三崎口1908
- ダイヤ:2022.2.26改正
- 備考:京成本線経由、押上から特急
平日1582Hレは、京急車で運転される快速三崎口行である。平日に1本のみ走る珍列車となっている。京成本線で唯一見られる三崎口行であることや京成線の末端から京成本線を経由して京急線の末端まで走り通すことなどを含めて、なにかと話題に事欠かない列車である。
登場したのは2015年12月ダイヤ修正でのこと。同修正で3年ぶりに復活した京急車の京成本線運用のうちの一列車として登場した。当列車が三崎口行なのは、走るタイミングが影響している。当列車が走るのは日中時間帯のパターンダイヤの終わり際となる夕方だが、列車はそのままH特急のうちの1本となる格好で京急線を下る。すなわち、快速三崎口行は、日中時間帯の基本パターンである都営浅草線〜京成本線直通の快速と、夕方に本数の増える都営浅草線〜三崎口の2つの異なる運転時間帯、運行系統が繋がることで生まれた列車なのである。
当初は1580Hレとして京成佐倉始発の列車(宗吾参道より回送出庫)だった。2019年10月ダイヤ改正で都営浅草線〜京成本線の快速の一部を京成佐倉発着から成田空港発着に変更したのに伴い、1580Hレ改め1582Hレも成田空港始発に延長、現在に至る。運転区間は変わったものの、快速三崎口行としては前述のように2015年12月に登場しているので、走り始めてから実に10年である。
10年も走り続ける珍列車は異例だ。なぜなら、珍列車は基本となる運行系統の狭間で発生することが多く、そうしたイレギュラーな列車はダイヤ改正の際に車両運用や種別、行先の変更の対象になりやすいからである。特に、この列車を含む平日83H運行は、そもそも京急車が自社線外の都営浅草線〜京成線の運行系統で走るという、相互直通運転の原理や原則から考えるとおかしなもの。それゆえに、運用がいつ丸ごと消滅しても不自然ではなかった。そうした不安定な状況の中で、よくぞここまでしぶとく走り続けてくれたものである。
京急1500形 1713編成
2017.5.25/実籾〜八千代台
来たるダイヤ改正では、日中時間帯の京成本線の運行に大きな変更が生じるということで、この列車の存続も危ぶまれたが、再び京成佐倉始発に戻るものの、1674Hレとして運行は継続される。「三崎口」の3文字は、引き続き京成本線で見られる。
◆ ◆ ◆
通例、ダイヤ改正直前の四直珍列車研究では消滅する珍列車を取り上げているが、今回は10年もの間しぶとく走り続けたことに対する祝意と、今後もさらにしぶとく走ってほしいという願いを込めて、この列車を選んでみたものである。
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