2010.11.05
大阪の大動脈、大阪市営地下鉄御堂筋線。新幹線に接続する新大阪や梅田、なんばなどの繁華街、淀屋橋や天王寺などのターミナルを結んでおり、利便性が非常に高いので大阪に住んでいずとも利用したことのある方は多いと思う。今回は、御堂筋線にスポットを当てたシリーズを始めてみる。
この御堂筋線、乗ったことのある方ならお気づきだろうが、駅のつくりが実に豪華絢爛。1933年に大阪初の地下鉄として開業した梅田〜心斎橋間、および1935年に開業したなんば、1938年の天王寺駅は、高い天井とともにシャンデリア風の蛍光灯が素晴らしい空間を演出している。今回はこれを取り上げてみよう。

御堂筋線心斎橋駅 ホーム
2006.9.21/**

御堂筋線心斎橋駅 照明
2007.11.2/**
心斎橋駅である。ヴォールト状の天井に、蛍光灯シャンデリアが並ぶというシンプルながら味わいのある空間となっている。当駅の蛍光灯シャンデリアは他の駅と比較すると単純な意匠となっているが、どことなく上品である。上品さが窺えるのは、大丸心斎橋店、そごう心斎橋本店(現在は閉店)という高級百貨店や、高級ブランド店が並ぶ心斎橋だからだろうか。
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