2011.01.16
新京成車が北総線・京成本線を自走!
11日から13日の未明にかけて北総鉄道の印旛車両基地に陸送された新京成N800形N828編成だが、15日の未明に印旛車両基地からくぬぎ山車両基地に回送された。5年前のN818編成の時は9000形に挟まれる形での輸送となったが、今回は2編成目かつ京成千葉線直通用のIRアンテナが備わっているということもあって全区間自走での回送となっている。
普段は新京成の車両が走らない北総線や京成本線をN800形が自走するという珍しいシーンが展開されるということで、頑張って追いかけてみた。
新京成車両が北総線を自走するのは北総線の北初富〜新鎌ヶ谷間(新京成線への連絡線)が廃止になって以来のことで19年ぶり。当時新京成車の乗入れがなかった高砂〜新鎌ヶ谷間および当時開業していなかった千葉ニュータウン中央〜印西牧の原間は初めてのことになる。京成線高砂〜京成津田沼間は8000形8502編成の自力回送が最近ということで、8502編成が製造されたのが1978年というから、こちらは実に33年ぶりとなっている。
今回の回送、運番は「99F」として設定されていたようだが、N828は「990」、N821は「99」表示であった。なお、これらは新京成線内では消灯されている。また、京成線内では急行灯を点灯していた。
N828編成の仕様については、全体的には京成3000形7次車(=3050形)に準じており、CPがスクロール式のものに変更となっているほか、EB装置や運転状況記録装置が搭載されるなど、保安度が向上している。ただし、旅客への案内等は既存のN818編成の仕様に合わせる格好となっており、行先はフルカラーや高輝度白色ではなく3色のLED、ドア上部の案内は液晶ディスプレイ(LCD)ではなくLEDで文字がスクロールするタイプが採用された。全体としては(3000形+3050形)/2といったところだろうか。
新京成の公式Webサイトなどで営業開始日が早くも告知されており、それによると28日とのことである。
関連記事
新京成N800形「千葉県知事選挙」ラッピング
選挙に行こう。3月2日より、新京成N800形N818編成が千葉県知事選挙を告知するラッピング電車として走っている。広告主は千葉県選挙管理委員会であり、車体側面に広告、前面にヘッドマークの貼り付け...
新京成N800形N838編成 くぬぎ山車両基地へ回送
新京成車が約1年半ぶりに北総線・京成本線を走る。17日から19日の未明にかけて北総鉄道の印旛車両基地に陸送された新京成N800形N838編成だが、21日の未明に印旛車両基地からくぬぎ山車両基地に...
新京成N800形N838編成 印旛車両基地へ陸送
9月15日から16日にかけて豊川の日本車両から千葉貨物まで輸送された新京成800形N838編成だが、17日から19日の未明にかけて北総鉄道の印旛車両基地へ陸送された。前回のN828編成と同様に...
新京成N800形「新京成線ダイヤ完全復旧」ヘッドマーク
日常への復旧。N818編成が「新京成線ダイヤ完全復旧」ヘッドマークを掲出して走っている。新京成では3月11日の東日本大震災以来、京成千葉線との直通列車を一部運休するなどの特別ダイヤを実施して...
新京成N800形N828編成 印旛車両基地へ陸送
1月8日から9日にかけて豊川の日本車両から千葉貨物まで輸送された新京成800形N828編成だが、11日から13日の未明にかけて北総鉄道の印旛車両基地へ陸送された。陸送は1度に2両ずつの輸送で...
最新記事
最新記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...