2011.06.17
京急では2002年より新1000形を導入しているが、このほど新1000形としては初めてとなる6両編成が登場した。1301編成が4月25日より、1307編成が5月2日より運用に入っている。
京急において純粋な6両編成の新造車は1607編成以来、実に23年ぶりの出来事。最近の京急の車両の動きとしては、8両編成および4両編成の新1000形を新造し、1500形チョッパ車の編成組換え(+VVVF化改造)によって6両編成を捻出していたが、1500形の編成組換えも完了したということで、いよいよ新1000形6両編成の登場となった。
新1000形6両編成の組成は浦賀方よりM2uc+M1u+Tu+Ts+M1s+M2scの構成で、パンタグラフはM1u車に1基、M1s車に2基を搭載している。補助電源装置およびコンプレッサーがM2uc車とM2sc車の両先頭車への搭載であることから、8両編成から真ん中のデハユニットを抜いたというより、4両編成の真ん中にサハを2両追加したような構成である。4両編成のM1s車はパンタグラフ追加準備済みであり、今回の6両新造車は既存の4両編成を6両化したときと同じ構成となるようになっている。また、6両編成は運用上分割・併合を行なわないことから電気連結器が省略されており、やや間抜けな表情である。なお、今回新造された1301・1307編成は川崎重工製であり、制御装置のVVVFインバータは既存の新1000形川重製車両と同様に東洋電機製となっている。
車両番号は、1000形の廃車によって空き番となっていた1300番台が充てられた。一方で、1301編成の運用入りで800形801編成が、1307編成によって803編成が運用離脱をしていることから、新1000形6連は800形置換え用という意図が明確になっているわけだが、全部で132両在籍していた800形をこの新1000形6両編成で全て置換えようとすると、どうしても番号が1300番台に収まりきらなくなってしまう。今後、どうするのだろうか。
◆ ◆ ◆
6両編成では初となるLCD搭載の車両ということで、気になるのはやはりドアカットを行なう梅屋敷下りである。同駅におけるLCDの表示を撮ってきたので掲載しよう。
上の画像のように頓珍漢な案内になっているが、梅屋敷のドアカットも残すは1年そこらということで、修正される気配はない。しかしながら2つ目の画面は兎も角、1つ目の画面はドアカットならではの案内で、今しか見られない。
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