2012.01.24
京成電鉄では正月の初詣輸送に対応する臨時のシティライナーを1月中の土休日ダイヤ実施日に運転しているが、この臨時シティライナーの運転に伴って定期列車の一部にも運用の変更がみられている。

京成3000形 3008編成
2012.1.22/関 屋

京成3000形 3005編成
2012.1.22/堀切菖蒲園
運用変更が実施されているのは、午前中に運転される下りの臨時シティライナー97号の上野発着に関わる部分で、通常ダイヤのままでは臨時シティライナーのスジ(AE59)が挿入できないことから実施されている。通常ダイヤとの変更点は以下のよう。
- (1)614レの上野での折返しを臨時列車8S15(8時43分発普通高砂行)に変更
- (2)634レの折返しを815レに変更。同じく600レの折返しを835レに、892レの折返しを901レにそれぞれ変更
- (3)993レは臨時回送8S92からの折返しに変更
この時間帯、通常ダイヤでは上野駅の1番線〜4番線は全て塞がっており、そのままでは上野駅に臨時のシティライナーを発着させる余裕がない。そこで、614レの折返しを通常より7分早めて臨時の普通高砂行8S15として発車させて(1)、臨時シティライナーAE59が折返す時分を捻出している。また、本来815レになるべき車両が8S15として出て行ってしまったので、634レの折返しを815レとする。同じく、600レの折返しを835レに、892レの折返しを901レとしている(2)。ここで、901レは6両編成なので、所定8両の892レは6両での運転に変更となっている。さらに、この時点で993レ充当車がいないので、高砂から臨時の回送8S92を運転し、これを折返し993レとした(3)。なお、8S92には892レの8両から6両への変更によってあぶれた8両編成が充当している(751Kが折返し充当)。
・・・こうしてみると、高々1本のシティライナーを運転するのも実に大変である。
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