2014.02.15
京成電鉄では、2013年10月16日に発生した台風26号による成田駅1番線土砂災害により、2月7日まで臨時ダイヤでの運行を実施した。1Tと称される成田駅の海側1線および1・2番線ホームが使用停止となって線路の容量が低下したためで、朝と夕方〜夜間のラッシュ時間帯を中心に成田駅へ入線する列車本数の削減が主な内容となっている。
始発・終着および種別が変更された列車は以下の通りである。なお、京成線では臨時ダイヤ期間中の10月26日にダイヤ修正が行われているが、以下はダイヤ修正後のものを示す。
【平日】
- 佐倉行に変更;773K、7A25、711Tb、827T、1631T、1751K、1815T、2091K
- 宗吾参道行に変更;1727、1907
- 種別を特急に変更;1955K
- 佐倉始発に変更;5AE06、6AE00、760K、1832、1930T
- 成田始発に変更;1908
【土休日】
- 佐倉行に変更;771K、1981K、20A11、
- 宗吾参道行に変更;1723、2109
- 種別を特急に変更;20A09
- 佐倉始発に変更;5AE06、6AE00、606、778K
- 宗吾参道始発に変更;774K、19A30
前述のように、成田駅に入線する列車本数の削減が行われている。もとより列車本数の少ない成田スカイアクセス線列車および成田空港発着列車、芝山千代田発着列車は基本的にそのままとしたため、成田発着の列車に多くの変更が生じることになった。
多くの列車は佐倉発着に変更されている。平日7A25レ、1751Kレ、2091Kレ、土休日771Kレ、1981Kレ、20A11レおよび平日5AE06レ、6AE00レ、760Kレ、土休日5AE06レ、6AE00レ、606レ、778Kレは宗吾参道から回送での出入庫で成田を発着する列車を佐倉からの回送出入庫に変更したもの、平日773Kレ、711Tbレ、827Tレ、1832レは成田発着のまま佐倉〜成田間を回送に変更したもの、平日1931Tレ→1930Tレ、1815Tレ→2014Tレは佐倉〜宗吾参道を回送とした上で宗吾参道折返しに変更したもの1)である。
宗吾参道行に変更となった列車は平日1727レ、1907レ、土休日1723レがそのまま入庫、土休日2109レは折返し19A30レ(宗吾参道始発に変更)である。また、佐倉〜成田間における営業列車の運転本数の減少を補うため平日1955Kレと土休日20A09レの種別を佐倉から各駅に停車する特急に変更した。
このほか、平日1930Tレの代わりに1908レが成田から営業運転を行なった(従来は成田〜佐倉間回送、佐倉より普通上野行)り、土休日774Kレが宗吾参道始発になった代わりに610レの成田発車時刻を13分ほど早めて佐倉まで774Kレ相当のスジで運転したりするなど、運休になった列車を補うための変更も実施されている。
行先変更を見てみると、都営車の成田行が全て佐倉行に変更されたことから、臨時ダイヤ実施中は都営車の成田行が一時的に見られなくなった。また、三崎口始発の1631Tレは京急線内特急のため、都営車の特急佐倉行が定期的に走ることとなった。都営車の特急佐倉行は2001年9月ダイヤ修正における1839Tレ(京成線内も特急)以来の設定。三崎口からの佐倉行も2010年5月ダイヤ改正での723Hレ以来となった。このほか、京成車を含めて佐倉行の快速特急が京成線内を定期的に走るのも、2006年の快特新設以来初めてのこととなった。
10月26日ダイヤ修正以前のダイヤ変更
10月26日に実施されたダイヤ修正以前も、上でまとめたダイヤ修正以後と同様+αの変更が盛り込まれた臨時ダイヤになっていた。ダイヤ修正以後の臨時ダイヤで見られなかった列車としては、通勤特急宗吾参道行(1963Kレ)があった。
この列車が走った期間はわずか1週間ほどであったが、宗吾参道行の通勤特急が定期的に走るのも現行の通勤特急ができてから初めてのことである。1963Kレは京急線内エアポート急行であり、エアポート急行宗吾参道行も初めての設定となった。この列車はダイヤ修正で都営車の運用(1933Tレ)に置き換えられたが、ダイヤ修正とともに元の成田行に戻されたたため、都営車の宗吾参道行が定期的に走るということにはならなかった。
臨時ダイヤは成田駅1番線が仮復旧となったため2月7日で終了となっている。
- 1)2014Tレは佐倉始発は所定。
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