2013.03.31
年度末ということで、2012年度の車両の動きをみてみよう。
京成電鉄
- 新造車両 - カッコ内は入線日
3026-8-3026-7-3026-6-3026-5-3026-4-3026-3-3026-2-3026-1(2/4)
3027-8-3027-7-3027-6-3027-5-3027-4-3027-3-3027-2-3027-1(3/4)
今年度は3000形の8次車となる8両編成2本が新造された。京成電鉄における新造車は2年ぶりであり、京成本線用の一般車両に限れば2008年度に新造された3025編成以来5年ぶりとなっている。3026編成が日本車両製、3027編成が総合車両製作所(J-TREC)製である。営業運転開始日は3026編成が2月15日、3027編成が3月21日であった。
- 廃 車 - カッコ内は営業運転終了日
AE-158-AE-157-AE-156-AE-155-AE-154-AE-153-AE-152-AE-151
3312-3311-3310-3309(3/24)
3320-3319-3342-3341(2/15)
3324-3323-3346-3345(3/20)
3356-3355-3354-3353(2/18)
成田スカイアクセス線の関係で京成本線を走る一般車の入替えが無い状態が続いていたが、これが5年ぶりに再開されることになった。3026、3027編成8両編成2本の導入で、同数の3300形4両編成4本、3312編成、3320編成、3324編成、3356編成が廃車となっている。3312編成と3324編成、3356編成は2009年に京成電鉄創立100周年記念の一環でそれぞれ"ファイアーオレンジ"、"赤電"、"青電"のリバイバルカラーに、3320編成は葛飾区の広告で寅さんラッピングになっていた編成で、特徴車が一気に4本見納めということになった。せっかくのリバイバルカラー電車なのに・・・と思われるかもしれないが、廃車の順番は検査切れの順番と一致しており、順当な結果と言える。
このほか、特急「シティライナー」用のAE100形1本AE-158編成が廃車になっている。廃車は12月下旬だった模様。2012年10月のダイヤ改正でシティライナーの定期運行は1往復のみとなったことから、余剰となった分を廃車にした格好だ。これにより、残るAE100形はAE-138編成、AE-168編成の2本となっており、今後はこの2本で1日1往復の定期運行と時期により運行される臨時列車1往復を担当する。
千葉ニュータウン鉄道
今年度は千葉ニュータウン鉄道に動きがあったので、見てみよう。
- 新造車両 - カッコ内は入線日
9201-8-9201-7-9201-6-9201-5-9201-4-9201-3-9201-2-9201-1(2/18)
- 廃 車 - カッコ内は営業運転終了日
9008-9007-9006-9005-9004-9003-9002-9001(2/28)
千葉ニュータウン鉄道では9000形8両編成1本を廃車とし、代替として9200形8両編成1本を新造した。新造車両は北総7500形と同じく京成グループ標準車両が採用され、北総鉄道が管理する車両ではあるものの、千葉ニュータウン鉄道が所有することから新たに9200という形式が起こされている。2004年に都市基盤整備公団の鉄道部門を引き継ぐ形で設立された千葉ニュータウン鉄道にとっては初の新造車になっている。
廃車となったのは9008編成で、9201編成の営業運転開始日3月1日の前日となる2月28日に、まさに9201編成と入れ替わるようにして営業運転を終えている。2編成が在籍していた9000形のうち、もう一方の9018編成は年度を越えているが、この編成の動向が気になるところである。
新京成電鉄
今年度も引き続き新京成の車両の動きをチェックしてみよう。
- 新造車両 -
N838-N837-N836-N833-N832-N831
- 6連化 -
8809-6-8809-5-8809-4-8809-3-8809-2-8809-1
(↑8840-8839-8837-8835-8834-8833)
8810-6-8810-5-8810-4-8810-3-8810-2-8810-1
(↑8856-8855-8853-8851-8850-8849)
8811-6-8811-5-8811-4-8811-3-8811-2-8811-1
(↑8864-8863-8861-8859-8858-8857)
8812-6-8812-5-8812-4-8812-3-8812-2-8812-1
(↑8836-8838-8860-8854-8862-8852)
- 廃 車 -
8508-8016-8015-8014-8013-8507
8516-8032-8031-8030-8029-8515
新京成では今年度、N800形6両編成1本の新造と、前年度に引き続き8800形の8両編成3本から6両編成4本への改造、編成組換えを行なった。N838編成は、N828編成から2年ぶりの新造車となっている。8800形の6連化改造は、今年度は8840、8856、8864編成が対象となっており、それぞれ6連化されて8809、8810、8811編成となった。さらに、6連化の際に余った中間車から8812編成が作られている。2011年度に実施された編成組換えと同じ流れになっているが、今年度の編成組換えでは8864編成を6連化した8811編成が京成千葉線直通対応車となっており、同じく千葉線直通対応の8812編成と合わせて、8800形8連3本から6連2本の千葉線直通対応車がつくられた。千葉線直通対応車はN838編成と合わせて3本増、8000形の廃車で2本減で、全体として1本増となった。
今年度は8800形の6連化改造に加えて、N800形6連1本が新造されたことから、8000形に2本の廃車が発生した。VVVFインバータ化改造が実施されていなかった8508、8516編成の2本が廃車となっている。8000形界磁チョッパ制御車としては初の廃車であり、また、この2本以外はVVVFインバータ化改造が実施されているので、8000形から界磁チョッパ車が消滅となった。8516編成の廃車時点で、新京成電鉄としては在籍する営業用車両の全車VVVFインバータ化を達成している。
なお、8800形の全車6連化を行うとすれば、N838編成を導入せずとも2013年度中の全車VVVFインバータ化を達成することが可能であったが、N838編成の導入により1年前倒しての達成と言える。逆に、仮に来年度も8800形8両編成3本の6両編成4本への編成組換えが実施されるとすれば、全車がVVVFインバータとなった新京成から代替で廃車とすべき編成がいない状態であり、2013年度はどのような車両の動きとなるのか、非常に気になるところである。
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