2013.04.05
芝山鉄道による壮大なエイプリルフールネタである(違)
芝山鉄道の3月29日付けのプレスリリースの通り、4月1日をもって芝山鉄道の所属車両が変更となった。京成3500形3540編成が芝山鉄道3500形3540編成となっており、芝山鉄道3500形が新しくお目見えすることになった。

芝山鉄道3500形 3540編成
2013.4.10/西船〜海神
4月1日付けで芝山鉄道所属車となった3540編成は、翌2日から4両編成として営業運転に入った。3500形が芝山鉄道の所属となることで、赤と緑の芝山カラーの3500形の登場かと思われたが、4月5日現在において京成車とほとんど変わらぬ姿で運転されている。車体側面のKeiseiプレートもそのままの状態となっており1)、一見すると京成車そのものだが、側面中央のK'SEI GROPUステッカーがないことが芝山鉄道所属車であることの証となっている。
3540編成は3月末まで3536編成とで8両編成を組んでいたので、(3540編成が芝山カラーになると仮定して)3100形、3150形以来となる混色編成、さらには3618編成にはできなかった京急線への乗入れも期待されたが、これらは今のところ実現していない。しかしながら4両編成となったことで、芝山車としての営業初日となった2日には千葉・千原線へ、12日には金町線に入っており、これらはそれぞれ芝山鉄道所属車として初入線になっている。

京成3600形 3618編成
2013.4.21/菅野〜八幡
一方、2002年の芝山鉄道開業以来芝山車として運転してきた3618編成はというと、同日付で京成電鉄に戻っている。こちらは前面の芝山鉄道ロゴの撤去と側面のKeiseiプレートおよびK'SEI GROUPステッカーの復元を行なったものの、依然として芝山カラーのままとなっている。ゆえに、4月1日の芝山鉄道の所属車両の変更によって、芝山カラーの京成車と京成カラーの芝山車というややこしい編成が2本登場してしまったことになる。車両の所属と帯の色が異なることによる弊害は特に見当たらないものの、ちょっと気持ち悪い状態には違いないので、いずれ実施されるであろう検査などを機に、色が改められることを願いたいばかり。
なお、3618編成(8両)が京成に戻って、3540編成(4両)が芝山鉄道へリースされたので、芝山鉄道の所属車両は8両から4両に半減ということになる。芝山鉄道は、運転業務を京成電鉄に委託しているものの第一種鉄道事業者であり、3600形の8両をもって京成電鉄との相互直通運転を実施しているということになっている。これが半分の4両になるということは、仮に8両所属の時点で京成車との車両使用料が相殺されていたとすると、芝山鉄道線の運行本数あるいは両数の削減を行なわないと京成車との釣り合いが取れなくなってしまうことになる。将来のダイヤ改正で動きがあるのか、はたまた車両のリース料以外に金銭的なやりとりがあるのか(もしくはリース料で相殺しているのか)、表からは見えない部分で何が起きているのか気になってしまうところだ。
- 1)4月22日にKeiseiプレートの上に芝山鉄道ステッカーを貼付
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