2015.02.10
京成3500形の8両編成、いったん見納めに。
3000形3030編成の2月9日からの営業運転開始に伴い、同日中に3500形において編成の組み換えが実施された。編成の組み換えは次のよう。
[3532-31+[3536-35-34-33]+30-29]
↓
[3536-35-34-33]+30-29]
[3532-31-
(※この後、比較的すぐに3532編成と3536編成はともに4両編成になっている。)
3500形では最後の1本の8両編成となっていた3532編成が編成をバラされた格好となっており、3500形の8両編成はいったん見納めということになった。3532編成の8両編成としての最後の運用は2月9日の77K運行であった。3532編成は午前中に宗吾車両基地に入庫の後、上野方に連結していた3532-31-を外して3536以下の6両編成に組み換え。6両編成となった3536編成はその日のうちに41運行で出庫している。
これによって、3500形は京成車としては8両編成しか直通しない京急線、北総線、および昨年11月のダイヤ改正で6両編成の運用が消滅となった都営浅草線から事実上の撤退となった。今後、3500形が見られるのは基本的には京成線内のみということになる。また、北総7260形の引退が見込まれることから、都営浅草線への抵抗制御車の乗入れは今年度限りという可能性が濃厚となっている。
ただし、3500形の8両編成については完全消滅でないことに注意されたい。これまでもそうだったように、8両編成が不足した際には臨時的に8両編成が組まれる可能性は大いにあるだろう1)し、今後のダイヤ改正の内容によっては恒常的な8両編成が復活するということも十分に考えられる。
◆ ◆ ◆
今後、3500形の都営浅草線への直通はどうなるだろうか。3500形は昔ながらのツーハンドルの車両2)となっている。3500形の8両編成が消滅し、7260形が引退すると、都営浅草線と京急線に直通するツーハンドルの車両は北総9000形9018編成のみとなるが、9000形が残存しているうちは3500形の直通も可能だろうと思われる。
しかし、将来的に9000形が引退してしまうと常態的に直通するツーハンドル車はいなくなるので、乗務員の都合でツーハンドル車の入線を断られる(出禁になる)可能性がある。そうなった場合、3500形は臨時的に8両編成が組成されたとしても本線特急を中心とした京成線内のみを走る運用に回すしかなく、この時ばかりは直通運用から完全撤退ということになりそうである。
- 1)3848編成のドア故障等による8両編成の不足で、早くも25、26日の2日間だけ臨時の8両編成が組成された。編成は3524-23+3536+22-21で、両日とも都営浅草線直通の63Kに充当された。
- 2)マスコンとブレーキが別々になっている車両を指す。
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