2014.01.01
都営新宿線の8連運用、その7は高尾山口行である。
都営車の高尾山口行と言えば、まずは土休日早朝に設定されている711T急行高尾山口行を思い浮かべるだろう。2001年3月に京王車の運用として登場したものが2006年9月のダイヤ改正で都営車の運用となり、都営車が定期的に調布から京王線方面、高尾線高尾山口まで走るようになった。現在のダイヤでは設定されている2本のうち1本が8連で運転されており、始発の本八幡から都営新宿線内も急行運転を行うことから、都営車8連随一の花形運用と言えるだろう。
そして、今のダイヤでは都営車の高尾山口行は土休日早朝だけではない。しかし、都営車の高尾山口行が当たり前のように見られる日が来るなんて、誰が想像できただろうか。それほど、2013年2月の京王線ダイヤ改定は大きなものであった。同改定では、なんと平日夜間につつじヶ丘〜高尾山口間を走る都営車8連が設定され、土休日の早朝にしか見られなかった都営車の高尾山口行が、平日においても恒常的に見られるようになった。8連を輸送力の必要な都営新宿線からの直通列車を避ける必要があるとは言え、その代わりに調布以西を走る各停に使ってしまうとは面白いものである。
このほか、大晦日から元旦にかけての終夜運転における臨時列車で、「迎光かがやき号」が高尾山口行(新宿まで各停、新宿から急行)として走る。こちらは2001〜2002年の終夜運転から運転されており、10-300形の10連登場以後も8連での運転で、8連の京王線内急行運転が激減した現在のダイヤにおいては、都営車8連が急行で京王線内を走る貴重な場面となっている。
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