2013.07.29
都営新宿線の8連運用、その3はつつじヶ丘行である。

都営10-000形 10-210編成
2012.8.14/東大島
京王線内の行先ではそこそこ本数が多いのがつつじヶ丘行である。桜上水のような車庫所在駅でもなく、調布のような分岐駅でもないつつじヶ丘行が設定されているのは、都市交通審議会の当初の答申で、10号線と京王線の相互直通区間をつつじヶ丘までとするとされていた名残なのだろうか。実際の相互直通運転は京王相模原線方面への直通となるわけだが、平日・土休日共通で都営新宿線の西行き終電間際に1本設定されているほか、平日の夕方ラッシュ時に笹塚止の一部を延長する形で運転されていた八幡山行が、2004年ごろにさらに延長してつつじヶ丘まで走るようになり、都営車のつつじヶ丘行が見られた。
そんなつつじヶ丘行に変化が訪れるのは、調布駅が地下化された2012年8月のことである。調布駅が地下化されたことで、下り方向からの調布止が調布で折返しができなくなったため、それをつつじヶ丘まで走らせてつつじヶ丘で折返しを行うようにした。そのため、都営新宿線からのつつじヶ丘行を走らせる余裕はなくなってしまい、あっけなく夕方のつつじヶ丘行は消滅と思われた。
ところが、2013年2月の京王線抜本的ダイヤ改定である。このダイヤ改定では平日夕方〜夜間につつじヶ丘〜高尾山口間を走る都営車8連が設定されており、何と都営車の高尾山口始発快速つつじヶ丘行なんてのが登場したのであった。現行ダイヤにおける都営車8連のつつじヶ丘行の設定は、この上りの快速4本と、土休日早朝に設定されている本八幡始発の1本、前述の都営新宿線の西行き終電間際の1本(平日・土休日各1本)がある。
- 東京都交通局
- タグはありません
関連記事
都営新宿線の8連運用 4 - 京王多摩センター行
都営新宿線の8連運用、その4は京王多摩センター行である。京王多摩センターもまた、車庫所在駅ではないが、一部の列車で設定されている行先である。京王相模原線の輸送量の関係で橋本まで行かずに...
都営新宿線の8連運用 2 - 本八幡行
都営新宿線の8連運用、その2は本八幡行である。西行き列車の基本が笹塚行ならば、東行き列車の基本は本八幡行であることに異論はないだろう。ただ、東行き列車は京王線から直通してくる列車もあるので...
都営新宿線の8連運用 - 笹塚行
京王線と相互直通運転を行っている都営新宿線。京成、京急、北総と直通している都営浅草線や、東急、西武、東武と直通している東京メトロ副都心線などと比較するとかなり地味なのだが、その車両運用が意外と...
京王線 日本ダービー開催に伴う臨時飛田給行を運転 - 都営車篇
直通先にこき使われる都営10-000形。5月27日、京王電鉄では東京競馬場での日本ダービー(東京優駿)開催に伴う多客対応で府中競馬正門前始発飛田給行の臨時列車を6本運転した。毎年恒例の臨時列車と...
京王6000系 都営新宿線を快走 - 急行篇
今回も京王6000系の走行音をば。今回は急行篇なり。まずは、大江戸線全線開通時に急行停車駅となった森下から浅草線乗換駅の馬喰横山をば。安全のため、通過駅でも速度制限がかかっているのが特徴で...
最新記事
2025.03.31
新京成線 新津田沼駅の0キロポスト
歴史の証人。まもなく終わりを迎える新京成線。そんな同線の歴史を開業から見守り続けてきたものがある。新津田沼駅に設置されている、0キロポストだ。新京成線の距離上の起点が、ここ新津田沼にあることを...
2025.03.28
京成3500形 3556編成など6両が営業運転終了
京成3500形に廃車が発生。新型車両3200形の導入に伴い、3500形に廃車が発生している。廃車となったのは、3556〜3553と3552、3551で、導入された3200形と同数となる6両...
- 京成
- タグはありません
2025.03.24
京成3200形 営業運転開始
まさに「令和の赤電」。2月22日、京成電鉄の新型車両3200形デビューした。2024年度導入分の6両が、3204+06-05という編成を組んで6両編成として運用に入っている。遅ればせながら...
2025.03.17
さようなら JR東日本E217系
さようなら、E217系。3月15日、JR各社を始めとした3月の全国的なダイヤ改正が実施された。列車や車両が新しく生まれ、または消えていく。そんな季節が今年もやってきた。JR東日本の横須賀・総武...
2025.03.12
京急600形・2100形 側面の行先表示器をLED化
京急600形と2100形、側面の行先表示器がLEDになる。京急600形と2100形で、側面の行先表示器のLED化が進んでいる。2024年10月下旬にLEDとなった602編成と607編成、2157...