2015.12.16
新京成N800形、4本目が登場。
12月上旬より、新京成N800形の4次車にあたるN848編成がお目見えしている。N838編成以来約3年ぶりとなった新京成の新造車は、ジェントルピンクを纏った新デザインとしては初めてのものとなった。
仕様は概ねN838編成に準じており、京成3000形10次車で採用されたフルカラーLEDの行先表示器やUVカットガラスなどの採用はN848編成では見送られている。一方で、車内の案内表示器としてコイト電工の横長LCD車内表示器"パッとビジョン"や8800形で試用していたLED前照灯を採用。もとよりN800形は京成グループ標準車両ながら運用方式などの違いで独自仕様を多く盛り込んだ車両となっていたが、その独自仕様にますます磨きがかかった格好となっている。
車両が製作された日本車両からくぬぎ山車両基地までの搬入経路だが、N828編成とN838編成と同じように豊川から千葉貨物まで甲種輸送の後、北総鉄道の印旛車両基地へ陸送、そこから北総線および京成本線を経由して新京成に入線となった。甲種輸送は5日発、陸送は7〜9日の未明に、くぬぎ山車両基地への回送は10日の終電後にそれぞれ実施されている。10日終電後の回送では、前照灯がLEDではなく従来のハロゲンシールドビームに換装されていたことが特筆される。北総線と京成本線においてLED前照灯の使用実績がないためと思われるが、これはこの日限りの貴重な姿となりそうだ。
なお、新京成電鉄の発表によれば、22日に営業運転を開始するとのことである。
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