2017.04.27
土休日の早朝に見られる京成3050形の珍列車。
- [土休日]600K 普通羽田空港行
- 始発:品 川---- → 終着:羽田空港国内線ターミナル641
- ダイヤ:2014.11.8改正
- 備考:京急蒲田まで回送
土休日600Kは、京成車による普通羽田空港行である。2014年11月ダイヤ改正で登場した列車で、現行ダイヤにおいて京成車が京急線内を普通列車として走る唯一の存在。時刻表上では京急蒲田始発のように見えるが、実際には品川始発となっており、京急蒲田まで回送として走る。この回送列車も同じく京急線内を走る京成車ではこの列車のみの設定で、どこかのお菓子のようなまさしく1粒で2度おいしい列車といったところである。列番が示すようにアクセス運用となっている点もポイントで、普段は京急線内をエアポート快特やエアポート急行で走る3050形が同線内を普通列車として走る姿が見られるようになった。
2014年11月ダイヤ改正では京成車と京急車で一部の運用の交換が実施され、高砂4時48分発の羽田空港行に始まる、従来は京急車87Hが担当していた高砂〜羽田空港〜品川〜羽田空港〜高砂の部分が京成車の運用に置き換えられた。この際、高砂を8時31分に出庫していた01Kの出庫時間を3時間半ほど早めて充てることにしたので、これが丸々01Kの運用の一部になった。京急線内品川〜羽田空港間を回送〜普通で走るというこれまであまり見られなかった動きをする京成車が登場したのは、元が京急車の運用だったためである。また、品川を回送列車として発車することから同駅の3番線に入線するというのも特徴で、京成車の品川駅3番線折返しが設定されるのは初めてのこと。現行ダイヤでは品川駅3番線に京急車以外が入線する唯一の機会になっている。
1粒で2度おいしいというと聞こえはいいが、追いかける方は実に大変。途中で追い抜ける列車ならいいものの、この600Kはそういうわけにはいかず、朝っぱらから2度も京急方面に出かけることとなった。我ながら酔狂である・・・。
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