2019.02.25
1月下旬より、京成3000形の14次車にあたる3041編成と3042編成がお目見えしている。

京成3000形 3041編成
2019.2.12/ユーカリが丘〜うすい
京成電鉄では2018年度の予定として3000形8両編成2本と6両編成2本の新造を計画していたが、昨秋に導入された6両編成の3039編成と3040編成に続いて、8両編成の3041編成と3042編成がやってきた。3041編成と3042編成はいずれも日本車両製。3039編成と3040編成も同じく日本車両製なので、昨年度に引き続き今年度の新造車も全車が日本車両製となった。3041編成と3042編成の仕様は、3039編成と3040編成と同様とみられる。違いは、京成入線の時点でハロゲンビームだった前照灯が試運転までにLEDのものに交換されたという程度だろうか。
京成の2月13日付けのプレスリリースによれば、3000形の導入は今回の3042編成をもって終了になるとのことである。2002年度に登場してから17年、ようやくその増殖に終止符が打たれることになった。17年間で導入した車両は7次車にあたる3050形を含めると実に326両にも及んでいる。これだけ長きにわたり導入が続けば途中でビッグマイナーチェンジと言える仕様変更があってもよさそうなところだが、3000形は特にそのようなこともなく淡々と増え続けた。趣味的にはつまらないかもしれないけれど、このことがまさに3000形の完成度の高さを示していると言える。
3000形の導入が終了したということは、いよいよ新形式の新型車両がやってくるということでもある。京成は今年度の鉄道事業設備投資計画の中で、来年度以降に導入される新形通勤型車両の設計に着手ということを明らかにしており、その登場に期待が高まるところである。京成の2018年6月28日付の有価証券報告書1)には、設備の新設として鉄道車両新造(16両)という項目が記載されており、これが新形式の車両にあたるとみられる。この鉄道車両新造は2019年9月完了の予定であることから、試運転や乗務員習熟があることを考えると、新型車両は遅くとも夏の初めごろまでにはお目見えするものと思われる。
運転開始までのスケジュール
- 3041編成(日本車両製)
1月29〜30日:日本車両(豊川)から総合車両製作所(逗子)まで輸送
2月5日:金沢八景より回送、京成入線(2121Kレ)
2月15日:八千代台〜東成田間にて試運転(S51、S53運行)
2月16日:7A14レより営業運転開始
- 3042編成(日本車両製)
2月16〜17日:日本車両(豊川)から総合車両製作所(逗子)まで輸送
2月22日:金沢八景より回送、京成入線(2121Kレ)
2月28日:八千代台〜東成田間にて試運転(S51、S53運行)
3月1日:7A14レより営業運転開始
- 1)有価証券報告書 - 第175期(平成29年4月1日〜平成30年3月31日)
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