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2020.08.06

7月上旬より、京成3100形の2次車にあたる3153編成と3154編成がお目見えしている。

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京成3100形 3153編成
2020.7.17/京成臼井〜京成佐倉

▲営業運転に向けて試運転を行う3153編成。製造当初よりSRアンテナが載っかっているのが特徴である

京成電鉄では、2020年度の予定として3100形8両編成2本の新造を計画していたが、3153編成と3154編成が製造され、7月18日までに営業運転を開始した。製造は、日本車両が3153編成を、総合車両製作所(J-TREC)が3154編成をそれぞれ担当している。前年度の3151編成と3152編成からの仕様変更は特にない模様。大きな違いと言えば、デジタルSR無線用のアンテナ類が製造時より本設済みといった点くらいだろうか。

3154編成の導入により3050形3052編成が、3153編成の導入により3053編成がそれぞれ成田スカイアクセス線から京成本線に転用されており、この時点でアクセス専用車は3100形と3050形の本数が逆転した。アクセス運用のうち日中時間帯を走る運用が3100形だけという日も出現しており、成田スカイアクセス線の新しい日常風景が見られるようになっている。

なお、京成が6月26日に開示した有価証券報告書1)によれば、来年度も16両の鉄道車両を新造する予定とのこと。引き続き成田スカイアクセス線仕様の3100形を導入するものとみられ、3155編成と3156編成が製造される見込みである。

運転開始までのスケジュール
  • 3153編成(日本車両製)
    7月7、8日:日本車両(豊川)から総合車両製作所(逗子)まで輸送
    7月13日:金沢八景より回送、京成入線(2121K
    7月17日:八千代台〜東成田間にて試運転(S51、S53運行)
    7月18日:1706Kより営業運転開始
  • 3154編成(総合車両製作所(J-TREC)製)
    7月2日:金沢八景より回送、京成入線(2121K
    7月10日:八千代台〜東成田間にて試運転(S51、S75運行)
    7月11日:1706Kより営業運転開始
  • 1)有価証券報告書 - 第177期(2019年4月1日〜2020年3月31日)

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