KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2021.06.28

京成バス新都心営業所のオリパラ対応。

X81978.jpg

京成バス 4539号車
2021.6.16/習志野市茜浜

▲東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催の影響で幕張メッセ中央に乗入れられなくなったため、行先変更を実施している袖ヶ浦団地線[津46]。イオンモール幕張新都心ファミリーモール前までに区間を短縮して運行している
X81943.jpg

京成バス 4554号車
2021.6.16/海浜幕張駅

▲新都心・幕張線の[幕01]幕張メッセ中央行は幕張メッセ(東口)にダイバート。バスはそのまま直進し、ZOZOマリンスタジアムの敷地内で転回する
Z00146.jpg

京成バス 新都心営業所の行先変更

▲新都心・幕張線[幕01]と袖ヶ浦団地線[津46]の行先変更の概要図(筆者作成)

千葉市の幕張新都心エリアを中心に運行している京成バス新都心営業所では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴い6月上旬より一部の路線で一時的な行先変更を行っている。同大会の会場となる幕張メッセにおいてバスターミナルが使用できなくなるためで、特に幕張メッセ中央を始終点とする新都心・幕張線[幕01]と袖ヶ浦団地線[津46]に大きな影響が出ている。変更の内容は以下のとおり。

新都心・幕張線[幕01]

幕張本郷駅と幕張新都心エリアを結ぶ新都心・幕張線[幕01]のうち、幕張メッセ中央行を全て幕張メッセ(東口)行に変更している。通常、海浜幕張駅を出発したバスはメッセ交差点を右折して幕張メッセ中央に向かうが、そのまま直進して幕張メッセ(東口)に至る。乗客を下ろしたバスはさらに直進し、ZOZOマリンスタジアムの敷地内で転回する。

2013年12月に定期運行を終了した[幕01]幕張メッセ(東口)行は、その後花火大会開催などの交通規制時にしか見られないいわゆるレア系統と化していたが、今回の行先変更では1日を通して大量に走るようになった。

袖ヶ浦団地線[津46]

袖ヶ浦団地線で平日のみ運行している[津46]津田沼駅〜新習志野駅〜幕張メッセ中央は、運行区間をイオンモール幕張新都心ファミリーモール前までに短縮。幕張メッセ中央行はイオンモール幕張新都心ファミリーモール前行として運行している。

[津46]は2015年4月にイオンモール幕張新都心バスターミナルから幕張メッセ中央まで延伸したので、それ以前の運行形態に戻った格好となる。ただし、延伸後の2016年12月にイオンモール幕張新都心バスターミナルのバス停名称が同ファミリーモール前に変更されたので、[津46]がファミリーモール前行として運行されるのは初めてのことになる。

そのほか

京成バスイオンモール幕張新都心線、ちばシティバスメッセ新都心線、千葉海浜交通幕張メッセ中央線、ベイタウン線は、道路上に設けられた仮設の幕張メッセ中央バス停を使用して通常通り運行する。ちばフラワーバスちば幕線(ツインシティライナー)は新型コロナウイルス感染症の影響で2020年4月より運休中。

高速バス

羽田空港〜幕張・千葉の高速バス(京成バス・ちばシティバス・京浜急行バス・東京空港交通)は幕張メッセ中央を通過して運行する。

千葉シーサイドバス

京成グループ外の一般路線バスで唯一幕張メッセ中央に乗入れる千葉シーサイドバスでは、平日1便のみの幕張メッセ中央行を海浜幕張駅行として区間を短縮して運行している。

関連記事

京成バス 新都心営業所の東京オリンピック・パラリンピック対応 その2

京成バス新都心営業所のオリパラ対応。その2。千葉市の幕張新都心エリアを中心に運行している京成バス新都心営業所では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴って、6月上旬より一部...

京成バス 新都心営業所の東京オリンピック・パラリンピック対応 その2
京成バス1009号車 いすゞエルガデュオLX525Z1

初物づくしの1台。2020年10月、東京都心と臨海副都心を結ぶ新しい交通機関として東京BRTが開業した。開業時より9台の車両で運行していることは以前の記事でご紹介したとおりだが、ここでは特に...

京成バス1009号車 いすゞエルガデュオLX525Z1
東京BRT プレ運行開始 2 - 東京BRTの車両たち

2020年10月1日に運行開始した東京BRT。前回の記事では東京BRTの概要や将来の計画などを紹介したが、今回東京BRTの車両たちを見てみよう。東京BRTでは、運行開始より9台の車両を使用して...

東京BRT プレ運行開始 2 - 東京BRTの車両たち
東京BRT プレ運行開始 1 - 東京BRTの概要

祝・東京BRTプレ運行開始。2020年10月1日、東京BRTが開業した。まずはプレ運行(1次)ということで虎ノ門ヒルズ~新橋~晴海BRTターミナルの1系統のみの運行となっているが、11月のある日...

東京BRT プレ運行開始 1 - 東京BRTの概要
京成バスE504号車 カモメカラーの日野ポンチョ

カモメカラーの京成バスが東京都内を走る。​​京成バスE504号車は、江戸川営業所に所属する日野ポンチョ(SDG-HX9JLBE、2012年式)である。同営業所が担当する臨海病院線「りんかい...

京成バスE504号車 カモメカラーの日野ポンチョ

最新記事

京成線 2024年11月23日ダイヤ修正

京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...

京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K

京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)

空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...

京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える

都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...

都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」

「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...

船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」