2021.12.21
京成3700形3748編成が6年9ヶ月ぶりに復帰。
12月上旬より京成3700形3748編成が6両編成として営業運転に復帰している。同編成はもと北総7800形7818編成で、昨年6月に発生した青砥駅構内脱線事故の当該となり運用離脱、今年に入って京成に返却された車両である。既報のとおり10月末に印旛車両基地から宗吾車両基地に回送され、復帰に向けた整備が行われていたところだが、このほど1年半ぶりに営業運転に入った。3748編成が京成車として走るのは6年9ヶ月ぶりのこととなる。
3748編成は12月1日に重要部検査に伴う試運転を八千代台〜宗吾参道間で実施した後、翌2日の1844レ(宗吾参道18時7分発普通京成上野行)より営業運転を再開。以降、6両編成の一員として3000形や3500形などとともに運用に入っている。10日にはB01運行に充当し、3700形の前期型(1〜5次車)として初めて千葉・千原線に入線した。
北総から京成への返却に伴う車両番号は表題のとおり3748編成とされ、リース前の原番号に復帰した。各車両の番号の変更は以下の通りとなっている。
7818-7817-7816-7813-7815-7811
↓
3748-3747-3746-3743-3742-3741
復帰にあたり5号車から2号車に変更された7815号車(3745号車)のみ、連結位置を考慮して3742号車への改番が行われている。3745号車は2代目3742号車になった。近年の京成において改番が実施されることはきわめて珍しく、AE形の走り装置を活用して製造された3400形が書類上ではAE形からの改造・改番であることを除けば、少なくとも平成以降初めての事例となる。
その3742号車だが、外観もヒトクセある車両となっている。連結位置の変更に伴う「2号車化」改造によりシングルアーム式パンタグラフが増設されたことは既にお伝えしているとおりだが、既存のパンタグラフがオリジナルの下枠交差式のままとされたため、2種類のパンタグラフが混在することとなった。シングルアーム式パンタグラフと下枠交差式パンタグラフの混在は編成単位では3400形で事例があるが、1両でというのは3742号車が初めて。いかにも過去に何かありましたという印象を与えている。
なお、編成から外された7814号車(3744号車)と7812号車(初代3742号車)については、既に印旛車両基地から搬出され、解体業者において解体が行われている模様である。残念ながらこの2両が3700形における初めての廃車となってしまった。
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