京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
2024.11.27
京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。
京成AE形 AE2編成
2018.5.5/京成臼井〜京成佐倉
11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナー(以下、ML・EL)ーの特急料金の改定を実施した。どういった内容なのか、見てみよう。
最も大きく変わったのは、これまでの均一料金から距離に応じて料金の変わる距離制に移行したこと。新たな料金は5つに区分され、20kmまでが250円、40kmまでが450円、48kmまでが500円、65kmまでが600円、70kmまでが950円となった。1980年代に利用が低迷していたスカイライナーの一部列車を活用する格好で運転を開始したML・ELは、通勤ラッシュ時間帯の着席保証列車的な性格から均一料金制を採用してきたが、今回の料金改定ではそれが崩され、大きく舵を切ることとなった。
ML・EL各停車駅間の料金は以下の通りである。
京成線 ML・EL料金表
新しい料金については、3つのポイントがあるように思われる。まず、京成上野・日暮里・青砥〜八千代台の料金を450円のまま据え置いた点。ML・ELをホームライナー的に利用する層が最も多いとみられるこの区間については、これまで通りに利用してもらいたいということである。これより長い距離を利用した場合については、料金表の通りに距離に応じて値上げとなった。逆に、旧料金よりも安い250円の区間も新設されているが、これまでの均一料金では割高になる短距離利用はほとんどなかっただろうことを踏まえると、全体的には事実上の値上げといってよい内容となっている。
次に、成田空港を発着する場合について。特に、上野・日暮里〜空港第2ビル・成田空港で利用する場合、特急料金はこれまでの2倍を超える950円、同区間の普通運賃1,060円と合わせても1,510円→2,010円で約3割の値上げとなった。下り方の終着駅が成田空港だからこそ可能な強気の設定で、高単価な成田空港利用者からきっちりと料金をいただきたいという意図が透けて見えてくる。なお、この区間については、青砥や京成佐倉、京成成田でライナー券を分割して購入すると100円安くなるという逆転現象も生じている。
最後に、250円という料金区分の設定である。これにより、京成船橋〜八千代台などといった短距離利用が今までよりもしやすくなった。前述のとおり新料金で250円となる短距離利用はこれまでほとんどなかったと思われるので、こうしたちょい乗り需要を喚起するのも今回の料金改定の狙いのひとつだろうか。あるいは、250円でも利用してくれれば御の字という考えなのかもしれない。
関連記事
2024.11.17
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...
2024.08.05
京成AE形 「5000万人記念スカイライナー」運転
祝、5000万人。京成電鉄では、7月中旬より「5000万人記念スカイライナー」の運転を行っている。6月9日に2010年7月の成田スカイアクセス線開業による3代目スカイライナーの運行開始から...
2024.02.28
京成AE形 「スカイライナー運行開始50周年記念」ヘッドマーク
祝、運行開始50周年。京成電鉄では、12月末よりAE形において「スカイライナー運行開始50周年記念」ヘッドマークの掲出を行っている。これは2023年12月30日にスカイライナーが運行を開始して...
2024.02.04
京成AE形 スカイライナー「成田山開運号」走る??(2024年)
スカイライナー「成田山開運号」が走る???(2回目) 1月10日、「成田山開運号」のヘッドマークを掲出した京成AE形AE8編成がAE13運行に充当し、成田スカイアクセス線をスカイライナーとして...
2023.02.04
京成線・北総線新鎌ヶ谷駅 スカイライナー停車駅になる
青砥に続いて新鎌ヶ谷もスカイライナー停車駅になる。京成電鉄では、2022年11月ダイヤ改正よりスカイライナーの新鎌ヶ谷停車を開始した。スカイライナー停車駅となった新鎌ヶ谷について、あれこれを...
最新記事
2026.08.26
京成AE形 AE6編成が「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」になる
京成AE形AE6編成が「KENTY SKYLINER(ケンティスカイライナー)」になる。京成電鉄では、スカイライナーのイメージキャラクターを務める中島健人さん(Sexy Zone)演じる「京成...
2026.08.21
伊予鉄道 2026年初夏 1 - 新型車両7000系
6月に松山を訪れた際に、伊予鉄道の郊外電車を巡ってみた。その1は新型車両7000系。伊予鉄道は、愛媛県松山市を中心に路線網を持つ鉄道事業者である。松山市内を走る路面電車のほか、郊外電車と呼ばれる...
2026.08.15
四直珍列車研究 141 - 土休日 1775H
15年ぶりの京成成田行。2025年12月に実施されダイヤ改正は、京成線側で運行系統の変更を伴う大きなダイヤ改正であった。特に日中時間帯、都営浅草線〜京成本線直通列車と北総線列車の行先が交換され...
2026.08.09
京急線 駅スタンプを集めてみた
京急線の駅スタンプを集めてみた。京急電鉄では、お客さまへのサービス向上と京急線の回遊活性化による鉄道利用の促進を目的に、2025年10月より駅スタンプを設置している。スタンプの設置駅は、品川と...
2026.08.04
京成成田スカイアクセス線の将来展望 2 - 新型車両3900形
京成成田スカイアクセス線の将来展望、その2。開業から16周年を迎えた京成成田スカイアクセス線。同線の将来について、いろいろと大きな発表があったところなので、まとめておこう。その2は、押上〜成田...









