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東洋バス 起終点の風景 3 - 村上団地・村上車庫

2025.10.08

東洋バスの起終点を訪ねる。その3は、「村上団地・村上車庫」。

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東洋バス 村上団地・村上車庫
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▲村上団地の外れに位置する「村上団地・村上車庫」停留所。小さな車庫があり、バスはこの敷地を使って折返しを行う

「村上団地・村上車庫」は、勝田台駅北口を発着する村上団地線のバス停留所である。村上団地経由の[21]と上高野工業団地経由の[23]が当停留所を起終点とするほか、もえぎ野車庫線[62]と阿宗橋線[68]も当停留所を経由する。また、平日午前中に1往復のみ設定されている八千代中央駅〜村上団地線[22]も、ここからバスが出る。

停留所は村上緑地公園の北側、村上団地と上高野工業団地の境界のようなところに位置している。車庫と名の付く通りにバスが何台か停められる敷地があるが、実態は乗務員休憩所を兼ねた折返し場となっており、車両の配置はない。ただし、東洋バスはかつてここを営業所として使用していた時期があるようで、入口には「東洋バス(株)村上営業所」と書かれた表札が残る。道路側に営業所然とした建物があるのはそのためだ。

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東洋バス 村上団地・村上車庫
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▲上の写真の反対側から見る。奥の建物群は上高野工業団地で、工場従業者の利用も多い
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東洋バス 村上団地・村上車庫
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▲車庫に残る「東洋バス(株)村上営業所」の表記

面白いのは、バスの行先表示。停留所の名称である「村上団地・村上車庫」を表示するバスはなく、団地側からやってくる[21]と[22]は「村上団地」、工業団地側からやってくる[23]は「村上車庫」をそれぞれ表示する。

当停留所は、もとは「村上車庫」として[23]だけが発着する停留所であった。[21]と[22]は当停留所のひとつ隣の「村上団地第一」を起終点としており、バスはここまでやっては来れど転回のためだけだった。ところが、2022年5月ダイヤ改正で村上団地を経由するもえぎ野車庫線[62]が新設されることとなり、[21]と[22]も「村上団地第一」から当停留所まで営業を行うようになった。停留所の名称が「村上団地・村上車庫」となったのもこの時だ。

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東洋バス 路線図

▲2022年5月ダイヤ改正における路線の変化。左が改正前、右が改正後。村上団地経由もえぎ野車庫線[62](オレンジ色の線)の新設に合わせて[21]と[22]も路線を延長した(筆者作成)
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東洋バス 715号車
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▲「村上団地」を表示して走る[21]のバス

[21]と[22]が当停留所まで延長したことにより、特に[21]と[23]は完全に経由違いの路線となった。停留所名称を「村上車庫」のままとした場合、[21]も[22]も行先表示を「村上団地」から「村上車庫」に変えざるを得なくなる。そこで、停留所名称を「村上団地・村上車庫」に変え、それまで慣れ親しんだ「村上団地」と「村上車庫」の行先表示を違和感なく使えるようにしたわけである。新たな行先表示を作成する手間も省けるし、なかなか巧い手を編み出したものだと思う。

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