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2014.07.10

当Webサイトでは東洋バスに関する話題をたびたび取り上げているが、新しく東洋バスの行先表示LEDを取り上げてみよう。東洋バスに関する基礎資料(?)として、前面の行先表示をひたすら羅列していく。

東洋バスの行先LEDについての基礎知識(?)

バスの行先表示としてLED方式が普及して久しい。20年くらい前だったか、行先表示がLED化されている横浜市営バスを初めて見て、ついにバスもこういう時代に突入したかと大変驚いた記憶があるが、今やバスの行先表示としてはLEDが当たり前である。

東洋バスもご多分に漏れず、行先表示がLEDとなっている車両が主力である。東洋バスが行先表示がLEDの車両を初めて導入したのは2002年のことであった。当初、レシップ製の行先表示器を採用していたのだが、2005年に導入した車両よりオージ製の行先表示器を採用するようになり、現在に至っている。途中でレシップ製からオージ製に鞍替えした意図はよくわからないが、2005年以前のレシップ製LED行先表示器を持つ車両のうち一般路線に供される車両についてもオージ製のLED行先表示器への交換が実施されており、2014年現在では一般路線車についてはオージ製のLED行先表示器で統一されている(貸切車やスクールバス用の車両にレシップ製の行先表示器の車両が残る)。この時に余剰となったレシップ製のLED行先表示器は、子会社の千葉シーサイドバスの行先表示のLED化に流用されたものとみられる。

P12506.jpg

東洋バス 525号車
2014.4.20/勝田台駅北口

▲オージ製のLED行先表示器を採用した2005年式の車両

オージ製のLED行先表示器による行先表示では、レシップ製のものにはなかった東洋バス独自の2桁の系統番号が付されるようになったのが大きな特徴である。この系統番号、路線紹介の記事でも少し触れているが、同社のバス停にも、時刻表にも、路線図にも、公式Webサイトにも、とにかくどこにも記載のない、ただバスの行先表示にのみ表示されている番号で、はっきり言って何のために表示しているのかよくわからないシロモノ・・・。とは言え、ともかく系統番号が存在しているのは確かなので、本稿では行先表示を原則的にこの番号順に掲載していくことにする。

◆ ◆ ◆

以下、実際の表示を見ていこう。東洋バスの路線網がよくわからない方は路線図を参照してほしい。あなたはどれくらい表示を見たことがあるかな?

10番台:米本団地方面
Z90201.jpg

ABは勝田台駅〜米本団地を結ぶ[11]の表示である。[11]は経由違いの路線が存在しないにもかかわらず下市場経由の表記が入っているのが特徴だが、これはかつて陸橋経由という下市場交差点を陸橋でパスする便が設定されていたことの名残である。陸橋経由便はオージ製LED行先表示器を採用した頃には既に消滅しているが、陸橋経由の表示ははたして入っているのだろうか。

Cは深夜バス用の表示。深夜バスについては、深夜バスの表記が入る代わりに系統番号の表示がない。

Z90202.jpg

八千代台駅〜八千代中央駅〜米本団地系統の15番台の行先表示である。DEはこの系統で基本となる[15]の表示。体育館前経由の表記があるが、これでは経由違いとなる[17]との違いが表されていない気がしないでもない([17]も体育館前を通る)。これは方向幕時代からそうだった(ただし方向幕では「体育館」だった)ので、新川大橋経由でないということなのだろうか。

FGは八千代台駅を発着する[16]で、経由表示は市役所前・八千代中央駅。これも方向幕時代の内容をそのまま引き継いでいる。

Hは平日朝に通学用として設定されている英和高校・八千代松陰高校を経由する[17]の表示で、経由表示もズバリ英和高校前・松蔭高校前。わかりやすい。米本団地行のみの設定のため、逆方向の表示は無いものとみられる。

IJは[15]の八千代中央駅からさらに八千代医療センターまで至る[18]の表示。バス停は八千代医療センターが正式名称となっているが、行先表示には東京女子医大の表記も入るのが特徴となっている。経由表示は八千代中央駅・体育館前となっているが、八千代医療センター行の場合は行先だけで一杯となってしまうため、経由表示が無い。細かい表示のできないLEDの悪い面が出てしまっている。

(続く)

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