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エトセトラ

2018.04.30

京急電鉄120年の歴史が凝縮された列車が登場。

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京急1500形 1521編成
2018.3.7/鈴木町

▲歴代の京急車両のカラーリングを1両ずつにラッピングした「京急120年の歩み号」
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京急1500形 1521編成
2018.3.14/港 町

▲反対側のデハ1524は2100形ふう。誰もが一度は妄想したであろう1500形+太い白帯の組合せがラッピングで実現することに

2018年2月25日に創立120周年を迎えた京急電鉄では、2017年10月から2018年度末までを京急創立120周年期間としてさまざまな記念イベントや施策を実施しているところである。そのまさに2月25日より、1500形1521編成を使用した特別ラッピング電車「京急120年の歩み号」が運行を開始した。

特別ラッピング電車「京急120年の歩み号」の最大の特徴は何と言ってもその賑やかな外観。歴代の京急車両のカラーリングを1両ずつラッピングで再現するという、何とも欲張りな企画になっている。各車両のラッピングは次の通り。

  • デハ1521:マルーン。大正13年に登場したデ51形をイメージしたもの。
  • デハ1522:赤と黄色のツートンカラー。昭和26年に登場した500形をイメージしたもの。
  • デハ1523:赤いボディに白い帯。現在も800形と1500形で使用しているもの。結局はいつもの1500形なのでこの車両だけラッピングなし。
  • デハ1524:赤いボディのアイボリーの太い帯。現在主流のカラーリング。
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京急1500形「京急120年の歩み号」 デハ1524
2018.3.7/京急川崎〜港町

▲デハ1524。現在の京急で主流のカラーリングとなっている太い白帯。アイボリーの部分はラッピングの関係で実車より太いが、雰囲気は十分。前面の白い部分もしっかりとアイボリー色のラッピングがしてある
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京急1500形「京急120年の歩み号」 デハ1523
2018.3.7/京急川崎〜港町

▲デハ1523。1953年に登場したという細い白帯。っていうかいつもの1500形。
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京急1500形「京急120年の歩み号」 デハ1522
2018.3.7/京急川崎〜港町

▲デハ1522。赤と黄色のツートンカラーは京急110周年の時に続いての登場
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京急1500形「京急120年の歩み号」 デハ1521
2018.3.7/京急川崎〜港町

▲デハ1521。デハ51形ふうも10年ぶり
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京急1500形「京急120年の歩み号」 車内の様子
2018.3.7/**

▲車内の様子。このような格好で京急120年に関するあれこれを展示

車内においても窓上や中吊りで京急創立からの120年に関するあれこれを展示しており、ギャラリー電車としての役割も担っている。120年の歴史はもちろんのこと、過去の懐かしい写真や歴代の広告・きっぷの紹介などがあり、外から見ても乗車しても楽しい列車に仕上がっている。まさに京急の120周年が凝縮された列車と言えよう。

「京急120年の歩み号」はプレスリリースにも記載のあるとおり京急の前身である大師電気鉄道たる京急大師線を中心に走っており、同社の公式Webサイトで運行予定を確認することができる。また、もともとの1521編成がそうであるように本線系統の運用にもときどき充当することがあるようで、ラッシュ時間帯には増結車として特急や快特で走ることもある。当ラッピング電車の運行は2018年度末を予定しているとのことだが、それまでにさまざまなシーンを狙っていきたいところだ。

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