2019.12.18
祝・新鎌ヶ谷駅付近の高架化完了!
千葉県が主体となり新京成電鉄、鎌ヶ谷市と連携して進められている新京成線くぬぎ山〜鎌ヶ谷大仏間の連続立体交差事業について、12月1日の始発列車より上り線が切り替えられ、この区間における高架化が完了した。合わせて、区間内12ヶ所の踏切が廃止されている。遅ればせながら高架化が完了した区間の様子をようやく見に行ったので、いくつか写真を掲載しよう。
なお、写真については2年前の下り線高架化の記事に掲載した写真と同一アングルで撮影したものもあるので、ビフォー・アフター的な感じも楽しんでいただければ幸いである。
北初富駅
高架区間では唯一の相対式ホームとなる北初富。今回高架化された区間のうち北初富〜新鎌ヶ谷は上下線同時施工のため、2年前の下り線高架化の時点で敷設されていた線路にようやく列車がやってきたという感じである。北初富では上り線高架化に合わせて仮駅舎での営業を終了し、新駅舎の供用が開始となっている。また、駅そのものが地上時代より下り方(新鎌ヶ谷方)に約150mほど移動したため、今回の高架化に合わせて営業キロが正式に京成津田沼方に0.1km移動することになった1)。
新鎌ヶ谷駅
高架化で最も大きく変わったのがこの新鎌ヶ谷であろう。まずひとつは連動駅(出発信号機がある駅)になったこと。駅の松戸方に渡り線が新設されており、当駅において折返し運転ができるようになった。花火開催における多客対応や運行障害時などに活用されるものとみられる。
信号機の設置の仕方から推察するに、通常の下り出発と上り出発のほかに上り逆出発(下りホームから上り松戸方に出発)と上りホーム→松戸方→下りホームの入換が設定されているものと思われ、これらを用いて松戸方と京成津田沼方の両方向への折返し運転が可能となっている模様である。これに合わせて車両の行先表示も改修され、新たに「新鎌ヶ谷」と「普通新鎌ヶ谷」の表示が加わっている。
ふたつめは、新京成独自の駅舎を持つようになったことである。新京成線の新鎌ヶ谷は開業時より北総線の駅舎を共同使用しており、駅の業務については北総鉄道に委託していた。高架化により新京成の駅舎が新たに設けられ、駅が分離されることになった。新駅舎は高架化工事の進捗に伴い、高架化完了より一足早く2019年6月に供用開始されている。
初富駅
初富は2年前の下り線高架化の時点では影も形もなかった上り線も無事に工事が進み、晴れて使用開始となった。地上時代は島式ホームであった初富だが、2013年2月の上り仮線使用開始で相対式ホームとなって以来、6年10ヶ月ぶりに元の島式ホームに戻った。
鎌ヶ谷大仏駅
高架化とは直接関係がなさそうな鎌ヶ谷大仏だが、今回の高架化完了に伴って大きな変化が見られている。新鎌ヶ谷の連動駅化に伴い、こちら鎌ヶ谷大仏は非連動化され、単なる中間駅となった。京成津田沼方にある両渡り線や出発信号機、入換信号機は使用停止にされており、そのうちに撤去されるものとみられる。かつては定期列車の行先としても設定があった鎌ヶ谷大仏だが、その役割を新鎌ヶ谷に譲ることになった。
◆ ◆ ◆
おまけ:新鎌ヶ谷対応で新しくなった行先表示
- 1)駅の移動に伴う運賃の変更はない。
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