2011.05.31
2010年5月以降のエアポート快特を象徴する列車だと思う。
- [平日]1613A (飛)快特品 川行
- 始発:羽田空港1648 → 終着:品 川1708
- ダイヤ:2010.5.16改正
- 備考:ー
エアポート快特と言えば都営浅草線内に通過駅がある種別であり、京急線内のエアポート快特は浅草線直通の羽田空港発着の快特のうち、浅草線内をエアポート快特で運転する列車が副次的に京急線内でも飛行機マークを付けて走っていたような感じであった。つまり、快特かエアポート快特であるかは京急線内ではさほど重要ではなく、京成の快速と(飛)快速の関係ように浅草線内の通過駅の有無で種別が決まっていた。2010年5月までは。
それが、2010年5月のダイヤ改正で大きく変わっている。"京急蒲田飛ばし"という話題でニュースになったのも記憶に新しいが、エアポート快特を品川〜羽田空港間無停車とし、空港輸送に特化する列車としたことで、従来の快特との差別化を図った。これにより、運転士の歓呼や列車種別表示灯の表示にも現れているように、名実ともに快特とエアポート快特は全く別の種別として運転されることとなった。
従来のエアポート快特が浅草線内の種別に依存して走っていたということは、おのずと浅草線直通の列車のみにしかエアポート快特を名乗れないということでもあった。しかし、2010年5月以降のエアポート快特はそのような縛りがなくなったため、京急線内のみを走る品川行や泉岳寺行のエアポート快特がお目見えしている。
そのような背景から登場したのが表題の1613Aである。画像のように新1000形の4+4のしかも品川止という、以前であればおよそダイヤ乱れでしか見られなかったような列車が平然と走るようになった。車両運用としては日中にエアポート急行として走る83Dから流れてくるものだが、朝の9B→9Aおよび19B→1A増結車が83D充当車となっているようで、4+4の8連が所定1)となっている。2010年5月以降の新しい「エアポート快特」を象徴するような列車である。
- 1)83Dの4+4は7月17日のダイヤ修正から。
関連記事
四直珍列車研究 48 - 土休日 525T
以前、平日の金沢検車区出庫の特急新逗子行を取り上げたが、今回取り上げるのは土休日の金沢検車区滞泊明けの525Tである。平日の金沢検車区出庫は朝ラッシュが終わりかけた頃にのんびりと車庫を出ていく...
四直珍列車研究 46 - 土休日 1965K
ソウゴサンドウってどこですか・・・。土休日の夜に1本だけ設定されていた快特宗吾参道行である。元々1973K快特芝山千代田行として運転していたものを2005年10月のダイヤ修正で宗吾参道行に変更...
四直珍列車研究 45 - 平日 1412T・1640T
過去ネタになってしまうが、都営車の京急線内列車2題。平日の午後に新町検車区を出庫していた2本の都営車である。この頃、新町検車区で昼寝をする都営車の運用が2本(13Tと41T)設定されており...
四直珍列車研究 44 - 平日 717H
遅刻の常習犯。成田スカイアクセス線が開業した現在も走行線区は違えど高砂以東に直通してくる平日17Hだが、2007年12月に実施されたダイヤ修正で特急佐倉行という列車がお目見えした...
四直珍列車研究 43 - 平日 543T
新町出庫のT運用である平日543Tは以前にも取り上げたが、2010年5月のダイヤ改正で動きがあったので、再び取り上げてみる...
最新記事
京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナーの特急料金の改定を実施した...
四直珍列車研究 136 - 平日 720T
唯一、かつ初めての羽田空港行。京成線や北総線、都営浅草線では、23日にダイヤ修正が実施される。ダイヤ修正前日の記事として、今回も消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。平日720Tレ特急羽田空港行...
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...