2013.05.24
京王線と相互直通運転を行っている都営新宿線。京成、京急、北総と直通している都営浅草線や、東急、西武、東武と直通している東京メトロ副都心線などと比較するとかなり地味なのだが、その車両運用が意外と面白いので取り上げてみよう。その中で特に10-000形の8両編成の行先にこだわっていくつか写真を撮ったので、少しずつ出していこうと思う。
最初なので、基本中の基本、笹塚行をば。都営新宿線は1980年に新宿〜岩本町間が開業して京王との相互直通運転が始まって以来、京王新線の新宿〜笹塚と一体化して運転されている。このため、都営新宿線の西端は新宿であるのだが、西行き列車については新宿行より笹塚行が基本になっている。日中時間帯においても10分に1本が設定されており、都営新宿線で最もよく見られる行先の1つである。こういう状況なので、もしかしたら笹塚までが都営新宿線と認識されている方も、特に鉄道に興味がない方には多いのではないだろうか。
1980年の新宿〜岩本町間開業当時は、都営車が6両編成、都営新宿線に直通してくる京王車が8両編成だった。そんなこともあり、それぞれの走行区間は都営車が笹塚〜東大島間、京王車が笹塚以西(京王多摩センターなど)〜岩本町間と厳格に決まっていたようだった。そのため、笹塚行は基本的に都営車のものであった。後年、都営車にも8両編成が登場すると、都営車も京王相模原線まで直通するようになり、車両運用はなし崩し的に混在していった。現在は京王車の笹塚行というのも設定があり、また都営車も高尾山口方面へ直通する運用が登場するなど、当初の運転方とはだいぶ隔世の感があるように思われる。
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