2015.08.30
バンコクの交通見聞、前回に引き続き戦勝記念塔の大ロータリーにて撮影したバンコクのバスをご紹介。
直営エアコンバス(ユーロ2バス)
BMTA直営のエアコンバスである。1998年から2000年代初頭にかけて大量に導入されたようで、バンコク都内のいたるところで見かけることができる。リアエンジンの採用とともに側面のドア配置が前・中となり、現代のバスらしい姿となった。
EUが1996年に定めたユーロ2という排出ガス規制に適合した仕様となっており、バンコクではそのままズバリ"ユーロ2バス"と呼ばれているようだ。日本のいすゞ自動車、日野自動車のほか、ドイツのMercedes Benz、韓国の大宇バス(DAEWOO)製のものが走っている(いずれもシャーシのみでボディは現地生産)。現在は大宇バス製車両の廃車が進んでいるほか、日野自動車製車両のCNG化改造が進んでいるとのこと。
直営エアコンバス(ユーロ1バス)
同じくBMTA直営のエアコンバスだが、ユーロ2バス導入以前の少し古いタイプのエアコンバスである。青とクリームのツートンカラーに緑の帯が入る。車体の見た目はユーロ2バスと同じだが、車体の中央1ヶ所に設けられた4枚折戸はエアコンなしバスのものを引き継いでおり、何とも過渡期的なスタイル。
民間委託エアコンバス
最後は民間委託のエアコンバス。黄色い車体に茶色の帯を巻いた車両がそれである。2000年代後半以後は中国製の車両が導入されており、確かに比較的最近導入されたと思しき中国製の車両が目立っていた。しかも中国製の車両はボディも純正の完成した車体での輸入である。これまで導入してきた日本やドイツ製の車両がシャーシのみの輸入にとどまり、ボディを現地生産にしたのはそちらのほうが関税上有利だったためだそうだが、中国製のものは車体ごと輸入してもなお日本やドイツ製より安いということなのか・・・。(完)
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