2016.07.24
贅沢な行き掛けの駄賃。
JR貨物 吹田機関区 EF66 27号機
2016.4.16/富士川〜新蒲原
時は静岡鉄道A3000形を目当てに静岡を訪れた4月某日。せっかく静岡まで来たのだから何かついでに撮れればいいなあと思っていたところ、貨物列車の目撃情報を調べてみたらあらまあビックリ。EF66 27の牽引する貨物列車がタイミングよくこちらに向かってきていることが判明。EF66 27と言えば、EF66形電気機関車で唯一国鉄色で残る貴重な1両。貨物列車に疎い私でも知っているゾ。そんなEF66 27を好条件で撮れるまたとない機会が舞い込んできた。静岡へ向かう道すがら、ちょいと寄り道する格好で迎撃である。
数ある現役貨物機の中でもEF66 27ほど奇跡の1両となっている車両はないだろう。他のEF66形0番台が塗装変更されていく中において国鉄色を維持し続けていることだけでも奇跡と言えるが、2010年末に運用離脱しつつも2013年春に復活を遂げたことはそれに拍車をかけている。形態としては更新工事により原形は失われているようではあるが、根強い人気があるのも分かるというもの。そしてまた、いつ落ちるかどうか分からないという不安も注目度を上げる要因になっているものと思われる。折しも現在店頭に並んでいるDJ誌(2016年8月号)とRM誌(同9月号)ではこのEF66 27が表紙を飾っており、ここらへんからも同機に対する人気の高さをうかがわせている。
かねてより1度はきちんと撮っておきたいと思っていた車両だったので、今回ビシッとおさえられたのは実にウレシイ。これ以上ない豪華な行き掛けの駄賃となった。
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