2016.10.09
ついに京成バスにもフルカラーLEDの波が到達・・・!
10月8日に幕張メッセの屋外展示場において開催された「京成バスお客様感謝フェスティバル」で展示されたE164号車(江戸川(営)所属、シャトル☆セブン専用車)だが、なんと行先表示がフルカラーLEDとなってご登場。京成バスではフルカラーLEDの採用に消極的なのではないかということを先日の記事でお伝えしたようについ最近までの新車では従来のオレンジ色のLEDであったから、これには驚くばかりである。京成バスにおけるフルカラーLEDの行先表示は、立川の方からやってきた笹色の車両をなかったことにすると、このE164号車がめでたく第一号1)となった。そして、なんでもこの日のイベントに合わせて行先表示器を換装したとの話である。なかなかやってくれますのぅ。
前面および後部の行先表示器は全面がフルカラーLEDになっているタイプで、京成バスと同じくオージ製の行先表示器を採用している関東バスや小田急バスが5月頃より使い始めたものと同じ製品とみられる。側面の行先表示器についても関東バスや小田急バスと同様で、経由が5ヶ所表示可能なタイプ。こちらは上部の系統番号などを表示する部分だけがフルカラーLEDで、経由表示は白色のLEDとなっているようだ。今回のイベントでいくつかの表示について確認できたが、シャトル☆セブンはフルカラーLEDということを生かして大胆に色を使った意欲的な表示、一般系統は経由や英字の部分でそれぞれ色を変えてメリハリのある表示となっている。一般系統については上の写真の[瑞75]は系統番号の部分がピンク色だが、これは系統によって異なる色になるとのことである。このほか今回のようなイベント専用の表示も作成されており、これにはフルカラーLEDの表現力を見せつけられた感じ。
フルカラーLEDについては現在認可申請中ということで、フルカラーLEDはこの認可が下り次第実際の運用に投入するようである。フルカラーLEDの行先表示に認可が必要という話題は(趣味の世界では)初出かと思われるが、よく言われるようにバスの行先表示器と交通信号機を見間違えてはいけないので、そこらへんの確認か何かが必要なのだろうと思う2)。それを踏まえると、特にほぼ全面にわたり色の付いているシャトル☆セブンの行先表示はこのままで認可が下りるのかどうかアヤシイ気がしないでもないのだが、果たしてどうなりますやら。
いずれにしてもフルカラーLEDの行先表示の登場は嬉しいところ。早いところ全営業所全車両に普及してもらいたいものである。
- 1)京成バスグループとしては京成トランジットバスでフルカラーLEDの導入例がある。
- 2)ただしイベント会場までの回送において回送車や京成バス表示が使われていたようなので、白色のみの表示といった場合には認可はいらないものと推察される。先日の西武バスの貸出運行においても、せっかくのフルカラーLEDなのに白色のみの表示であったのはこのためと思われる。
関連記事
京成バスN130号車 千葉中央バスカラーの京成バス
千葉中央バスだと思ったでしょう? 京成バスだよー。京成バスほどの大きな事業者ともなれば変な車両の1台や2台が在籍しているものと思うのだが、これはまさしく変な1台。長沼(営)に所属するN130号車...
千葉内陸バス1185号車 京成カラーの富士7Eノンステップ車両
千葉内陸バスに突如やってきた富士7Eボディのノンステップ車両。千葉内陸バスの1185号車である。見ての通り京成カラーをまとった富士重工7Eボディのノンステップ車両で、京成バスからの移籍車両...
京成バスA2-875号車 西武バスからの貸出車両
西武バスが幕張の街を走る。千葉ロッテマリーンズのお膝元である幕張を走る京成バスと、グループ企業に西武ライオンズを擁する西武バスでは、プロ野球リーグの「埼玉vs.千葉シリーズ」開催時において、所属...
ちばシティバスC429号車 復刻塗装
ちばシティバスでは、2月上旬より復刻塗装の車両を運行している。ちばシティバスの塗装と言えば青系のものだが、1999年のちばシティバス運行開始時にこの復刻塗装車両のようにピンク色の車両が存在して...
京成バス さようなら花輪車庫
京成バス花輪車庫、50年以上の歴史に幕を閉じる。京成線に乗っていると船橋競馬場〜谷津間の海側に見えるバスの車庫、それが京成バス花輪車庫である。このたび京成グループの資産の活用の一環として再開発を...
最新記事
最新記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...