2017.01.24
"開運号"が「成田山開運号」として復活!
京成電鉄では、成田山への多客に対応して1月の土休日ダイヤ実施日に臨時のシティライナーの運転を行っている。シティライナーは2015年12月ダイヤ修正において定期運行が取り止めになり、現在は事実上1月に運転される臨時列車のみの運行になっている。したがって、今回の臨時シティライナーは約1年ぶりの運転となった。久しぶりの臨時シティライナーはなんだかいつもとひと味違うぞぉ〜〜。
使用車両がAE100形の引退によりAE形に変わっただけでなく、新しく愛称が付けられて「成田山開運号」として運転。「成田山開運号」として走るAE形にはヘッドマークも掲出され、シティライナー停車駅を中心に「成田山開運号」運転に関する案内を掲示し、PRを行った。
最近は成田スカイアクセス線が好調で空港輸送にうつつを抜かしていたのが、ここにきて成田山への参拝輸送という京成元来の血がたぎったのか、いつになく気合が入りまくりなのでござる。何と言っても「成田山開運号」という愛称、かつて走っていた「開運号」が復活したようで嬉しいところ。成田山参拝客に対応した臨時列車としてこれ以上ピッタリの愛称はないだろう。AE形のウィンドブルーに映える歌舞伎の隈取のヘッドマークも実にカッコイイ。
例年より内容が充実している臨時シティライナーだが、昨年11月にダイヤ修正があったもののダイヤそのものは昨年とほぼ同じで、シティライナーとしては午前中に下りの成田行、午後に上りの上野行、合わせて1往復が運転される。いずれも出入庫は宗吾車両基地となっており、午前:宗吾参道〜(回送)〜上野〜(CL81号)〜成田〜(回送)〜宗吾参道、午後:宗吾参道〜(回送)〜東成田〜(回送)〜成田〜(CL82号)〜上野〜(回送)〜宗吾参道というふうに運転され、回送列車を含めると車両自体は京成本線を2往復するような運用となっている。運行番号はAE51。
車両は前述のようにAE形が使用されている。8両編成8本が在籍しているAE形はそのうちの7本がスカイライナーに使用されるので、本来は予備となる1本が臨時シティライナーの運用に充当される格好になっている。シティライナー運転日はAE形がフル稼働となる。
「成田山開運号」ではヘッドマークが掲出されることから、ある1本のAE形にヘッドマークを貼り付けた上で1月中は臨時シティライナー専用で動かすのかと予想したところ、これは大ハズレ。実際には車両運用の都合で週末の運転ごとにいちいちヘッドマークを貼ったり剥がしたりしているようで、毎週末で異なる編成が使用されている。それぞれの運転日における使用編成は以下の通り。
- 1/1(終夜臨):AE5編成
- 1/1〜3:AE8編成
- 1/7〜9:AE3編成
- 1/14、15:AE8編成
- 1/21、22:AE4編成
- 1/28、29:AE6編成
これらのさまざまな取り組みが功を奏したのかどうかはわからないが、傍から見て乗車率はそこそこよい様子1)。今後も繁盛期における臨時シティライナーの運転をぜひとも期待したいところである。
- 1)筆者の印象による。少なくとも定期運行の時の空気輸送よりも健闘していることは確か。
関連記事
京成AE形 臨時シティライナー「成田山開運号」運転(2018年)
臨時シティライナー「成田山開運号」を今年も運転。京成電鉄では、成田山への多客に対応して1月の土休日ダイヤ実施日に臨時シティライナーの運転を行っている。1月に運転される臨時シティライナーは...
京成AE形「ありがとう2500万人」ヘッドマーク
祝、2500万人。京成電鉄では、11月上旬よりAE形AE5編成に「ありがとう2500万人」ヘッドマークの掲出を行っている。2010年7月の成田スカイアクセス線開業に合わせた新型スカイライナーの...
京成AE形「ありがとう2000万人」ヘッドマーク
祝、2000万人。京成電鉄では、AE形AE5編成に「ありがとう2000万人」ヘッドマークの掲出を行っている。2010年7月の成田スカイアクセス線開業に合わせた新型スカイライナーの運行開始から...
臨時シティライナー運転(2016年)
京成電鉄では、成田山への多客に対応して1月の土休日ダイヤ実施日に臨時のシティライナーの運転を行っている。1月中の臨時シティライナーの運転は2011年より毎年恒例のものとなっているが、2015年...
京成AE100形 特急「シティライナー」に乗る
12月5日のダイヤ修正にてついに定期運行が取り止められることとなった特急「シティライナー」。9月のある日に乗る機会があったので、その時の様子などを適当に記してみる。今回乗車したのは...
最新記事
最新記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...