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2019.08.10

京成車の三崎口乗入れが23年半ぶりに復活!

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京成3050形 3053編成
2019.2.15/青物横丁

▲特急三崎口行として走る京成3050形。2018年12月ダイヤ修正で、京成車の三崎口乗入れが23年半ぶりに復活した
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京成3050形 LCD案内表示器
2019.7.24/**

▲京急久里浜線の停車駅を表示するLCDの案内。京成車のLCDで三崎口の文字を見られる日が来ようとは
  • [平日]1706K 特急三崎口行
  • 始発:高 砂1757 → 終着:三崎口2003
  • ダイヤ:2018.12.8修正
  • 備考:押上まで普通

平日1706Kは、京成車の特急三崎口行である。2018年12月ダイヤ修正で登場した列車で、もともと京急車で運転していた1870H〜2071Hの1往復分を京成車の運用に置き換えたものとして設定された。この列車の特徴は、何と言っても京成車が京急線の南端である三崎口まで走るということであろう。京成車の三崎口行が定期列車として設定されるのは、1991年3月から1995年3月まで走った1750K以来、実に23年半ぶりのことになる。

この運用変更の主眼は、成田空港発23時00分発アクセス特急→特急金沢文庫行(現行2324H)の遅延対策にあるとみられる。2324Hは、もとは2370Hとして運転されており、前述の2071Hの折返し列車であった。このため、71H運行は夕方以降に(青砥〜)三崎口〜成田空港〜金沢文庫というようなロングランの列車が連続し、ひとたびどこかで障害が発生した際には影響を受けやすい運用となっていた。

この71H運行の列車が遅延した際、それが日中時間帯の話なら途中駅で運転打ち切りなどの運転整理も選択肢のひとつとなるが、2370Hは成田スカイアクセス線上り〜京急線下りの終電車、2071Hも成田スカイアクセス線の下り終電車となっていたため、途中駅での運転打ち切りは余程のことがない限り不可能。従って、遅延が発生していた場合は、その遅れを引きずったまま運行せざるを得なかった。ひどい時には、2370Hの金沢文庫駅到着が午前2時近くになることもあった。

そこで、2018年12月ダイヤ修正でアクセス特急金沢文庫行を宗吾車両基地からの出庫列車とすることにした。19時台に宗吾車両基地に入庫する京急車の運用を新しく設定し、その編成を最終のアクセス特急金沢文庫行に充てようというものである。こうすることで、いくらダイヤが乱れても最終の金沢文庫行だけは定時で走らせることができるという体制がつくられた。

そして、この「夜間に宗吾車両基地に一時入庫する京急車」こそが、京成車の三崎口乗入れを復活させた原因そのものとなる。京急車1本が京成側で使われることで生じる穴を埋めるのは、京成車であるのは当然のこと。長々とした説明となってしまったが、要するに、07K運行の三崎口往復は、夜間に宗吾車両基地に入庫する京急車の肩代わりをしているということだ。自社線内で直通先の車両を使うときは自社の車両がその代わりを負担するという、まさに相互直通運転の原則どおりの運用変更と言える。

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京成3050形 3053編成
2019.7.17/立石〜青砥

▲京成線内は普通として走る。高砂始発の列車ということもあり、3050形以外が充当する機会は少ない

23年半ぶりとなる京成車の三崎口乗入れだが、列車番号が示すとおりアクセス運用となるので、車両は原則的に3050形が充当される。3050形が何らかの都合で使用できない時は、3000形あるいは3700形での代走となるが、高砂検車区からの出庫列車ということもあり、その機会は極めて少ない。ダイヤ修正から8ヶ月が経過した現在のところ、3050形以外で走ったのは10回にも満たないという程度。代走は8月に入るまで常に3000形だったが、8月6日には京成線内停電によるダイヤ乱れの影響で3708編成が充当。3700形も約16年半ぶり1)に三崎口への入線を果たした。

※8/11訂正・加筆

  • 1)2003年3月18日、ダイヤ乱れの影響で3748編成が75H運行の代走で三崎口行として走っている。3700形が三崎口まで入線するのは、この時以来のできごととなる。

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