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2019.07.13

京成3600形、昨年度の3648編成に続いて3638編成も6両編成に。

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京成3600形 3638編成
2019.7.12/ユーカリが丘〜うすい

▲6両編成として営業運転を行う3638編成。昨年度の3648編成に続いてまたまた3600形の6両編成が登場した

3638編成の6両編成化は次のとおり。

3638-3627-3626-3637-3636-3633-3632-3631

3638-3627-3626-3633-3632-3631
-3637-3636-

昨年度実施された3648編成と同様に、中間のユニットである3637-3636の2両が編成から抜かれた格好となっている。抜かれた3637-3636は宗吾車両基地内に留置されており、休車となっている模様。6両編成となった3638編成は7月8日にS49運行にて宗吾参道〜八千代台で試運転が実施され、さっそくその日のうちに1846(宗吾参道発普通上野行)から営業運転に入った。

3638編成が6両編成になった理由だが、これも3648編成と同じく6両編成と8両編成の編成数調整のためとみられる。以前にもお伝えしたとおり、京成電鉄では2017年度より列車無線の更新(デジタルSR化)に着手しており、これに伴う車両への改造工事に対する予備車確保で、車両数は普段より8両編成2本分多い状態となっている。その上で、この改造工事の進み具合やその他さまざまな状況に応じて、3600形を8両編成・6両編成の編成数の調整役として用いているということなんだろうと思う。

ただ、3638編成の6両編成化が3648編成の時と異なるのは、3648編成が検査実施の状況から当年度の廃車が濃厚と考えられる状態だった(そして実際に廃車になった)のに対し、3638編成は検査期限をかなり残しているということだ。3638編成は2018年10月に重要部検査を実施しており、3600形では今のところ最後の出場車となっている。何もなければあと2〜3年は走れるはず。そのような状況の中、3638編成の6両編成ははたしていつまで走るだろうか。また、8両編成への復帰はあるだろうか。

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