2023.02.28
京成3500形と3600形でワンマン運転用の方向幕が登場。
京成線で2022年11月ダイヤ改正から実施が始まった閑散区間でのワンマン運転。ワンマン運転を行う列車においては車両前面の貫通扉にワンマン札の掲出を行っていたところだが、12月下旬より新たにワンマン運転用の種別・行先表示が登場した。種別幕に「普通/ワンマン」、行先幕に「京成高砂⇔京成金町」の表示がそれぞれ追加され、ワンマン運転に対応した3500形と3600形4両編成で順次使用が開始されている。「普通/ワンマン」表示はワンマン列車運行時に、「京成高砂⇔京成金町」表示は金町線での運用時にそれぞれ使っている。
今回のワンマン運転用の表示の整備は、既存の方向幕を改修することで行われている。前面方向幕と側面方向幕ともに「京成高砂⇔京成金町」については基準位置から数えて25コマ目に、「普通/ワンマン」は同じく9コマ目にそれぞれシールを貼る格好で表示を追加した。この際、既に全てのコマが埋まっていた種別幕への追加となった「普通/ワンマン」は、現在使用していない「(飛)快速」の上から重ねて貼るというパワープレイを展開。このため、よく見ると「(飛)快速」の表示が透けている。これでは特に暗いところで表示が見づらくなりそうな気がするが、この表示を使用するのは主に日中時間帯ということで問題なしという認識だろうか。
一方、ワンマン運転開始当初に行われていた前面貫通扉へのワンマン札の掲出は暫定的な扱いだった模様で、ワンマン運転用方向幕の使用開始とともに掲出は取り止められた。ワンマン札を掲出するための吸盤フックも撤去されている。ワンマン札を掲げた3500形と3600形はわずか1〜2ヶ月だけの限定的な姿に終わった。
注:種別幕の飛行機マークを(飛)と表現しました。
関連記事
京成3500形 走り続けて50周年
走り続けて半世紀。京成電鉄における最古参の車両として走る3500形。そんな3500形は2022年12月、めでたくデビュー50周年を迎えた。1972年12月26日に竣工(入籍)した3504編成...
京成線・芝山鉄道線 ワンマン運転始まる
京成線と芝山鉄道線でワンマン運転が始まる。京成電鉄と芝山鉄道では、11月26日ダイヤ改正より両社で初となるワンマン運転を開始した。ワンマン運転を行うのは金町線と千原線、東成田線、芝山鉄道線で...
芝山鉄道3500形 「芝山鉄道線開業20周年記念」ヘッドマーク
祝・芝山鉄道線開業20周年。2022年10月27日に開業20周年を迎えた芝山鉄道は、同社に所属する3500形3540編成にこれを記念するヘッドマークを掲出している。「芝山鉄道線開業20周年記念...
京成3600形3668編成 デジタルSR無線とワンマン運転に対応
京成3600形に新たな動き。2017年度より列車無線の更新が絶賛進行中の京成電鉄。2021年4月には新しい無線となるデジタルSR無線の運用が始まったところである。今年度末までの新無線への完全移行...
京成3500形のワンマン運転対応改造
京成線、ワンマン運転を実施へ。京成電鉄で最古参となっている3500形。まもなく車齢が50年になる車両が出てこようとする中で昨年10月からデジタルSR無線への対応が進められているところだが、ここに...
最新記事
最新記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...