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京成線 まだまだ頑張る3400形

2024.08.28

まだまだ頑張る京成3400形。

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京成3400 3448編成
2023.12.5/平和島

▲残すところ1編成のみとなった3400形。2023年11月には重要部検査が施工され、まだまだ元気に頑張る姿を見せてくれている
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京成3400 3448編成
2024.5.4/京成酒々井

▲成田空港からの都営浅草線直通列車として走る3400形。直通他社局線にもその健在っぷりをアピールする

京成の車両の動向について、現在のところ注目のひとつは3400形の去就であろう。2020年度より廃車が始まった3400形は、残すところ1編成、3448編成が走るのみとなっている。3448編成は2023年11月に重要部検査を施工、まだまだ頑張る姿を見せてくれている。

3400形が今も現役なのは、2020年と2022年に発生した脱線事故の影響であることは間違いないところ。2回の脱線事故によって3700形を8両廃車にせざるを得なくなり、その代わりとして運用に入っているといえる。そうでなければ、3400形は2023年4月のデジタル無線完全移行のタイミングで引退していたはずだった。

折しも、京成は車両の導入を編成両数が変更可能な仕様の新型車両3200形に移行している。本来であれば、3400形(と3600形3688編成)がいなくなった段階で、満を持して3500形を置き換えるための3200形導入だったはずである。3688編成はまだしも、8両編成の3448編成が残ってしまっているのは、京成にとっては頭の痛い問題であろう。

とは言え、趣味的には3400形がいまだ元気な姿を見せてくれているのは嬉しいところ。京成線では最大勢力である3000形ばかりを目にする今日このごろ、乗車時に3400形の列車に当たったときには思わずガッツポーズしてしまうところである。はたしていつまで走ってくれるだろうか。引退となるそのときまで、事故や故障なく無事に走り切ってもらいたいと思う。

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