2018.04.21
10年ぶりに「成田屋号」を運転。
4月20日、京成線上野〜成田間で「成田屋号」が運転された。今年は成田山開基1080年にあたり、これを記念した列車となっている。列車には成田屋を屋号とする市川家の市川海老蔵丈らが乗車し、成田山新勝寺へと向かった。
成田山への足として開業した京成電鉄では、成田山を信仰する市川家のためにたびたび「團十郎号」や「海老蔵号」などの特別な列車を運行している。同様の列車は今回の「成田屋号」で7回目。「成田屋号」の運転は2008年以来10年ぶりで、成田スカイアクセス線が開業してからは初めてのことになる。2008年の「成田屋号」は定期のスカイライナーのいち列車として運転されたが、今回は成田スカイアクセス線が開業によりスカイライナーが成田を経由しなくなっていることから、ツアー形式の団体臨時列車という形での運行となった。
車両はAE8編成が使用されている。AE8編成はS95運行として、午前中は宗吾参道○→上野→成田→宗吾参道△、午後は宗吾参道○→空港第2ビル→上野(成田スカイアクセス線経由)→宗吾参道△というふうに運転された(客扱いはいずれも成田→上野、上野→成田)。このうち、復路の列車のみ成田スカイアクセス線経由で運転されたことが特筆される。宗吾参道から回送されたAE8編成は成田で客扱いの後、空港第2ビルまで走行。同駅で折返して上野方面に向かった。京成本線〜空港第2ビル折返し〜成田スカイアクセス線という経路で営業運転を実施するのは、今回が初めてのことかと思われる。
当日のAE8編成はヘッドマーク掲出のほか、車両の側面にも装飾がなされた。ヘッドマークは成田屋の紋である「三枡」と隈取の歌舞伎役者をデザインしたもので、側面に貼られた装飾も同様のものである。側面の装飾は8両全部に実施した。AE形で過去3回実施されている「ありがとう〇〇万人」の装飾が側面3箇所だったことを考えると、えらい気合の入りよう。AE形のウィンドブルーに映えた真紅のヘッドマークは実にキマっており、当日限定の装飾というのがすごくもったいない!
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