2021.02.10
スカイライナー「成田山開運号」が走る???
京成電鉄では、1月の土休日ダイヤ実施日に臨時シティライナー「成田山開運号」を運転したところである。臨時シティライナー「成田山開運号」は運転にあたり歌舞伎のヘッドマークを掲出することが特徴となっているが、一部のスカイライナーにおいてこのヘッドマークを掲出したまま運転された列車が出現していた。「成田山開運号」ヘッドマーク付のスカイライナーが走るのは、2017年にシティライナーが「成田山開運号」として運転されるようになってから初めてとなる珍事。どうしてこのようなことが起こってしまったのだろうか。
原因は臨時シティライナーに係わる車両運用にある。前回の記事でも記したとおり、今年はAE7編成に臨時シティライナー運転時に掲出する歌舞伎のヘッドマークを1ヶ月間付けっぱなしとした。1月中、このAE7編成をスカイライナーでは運用せず、臨時シティライナーのみに充当させることを計画していたものと思われる。
AE形は9本が在籍するところスカイライナー8本+予備1本の体制なので、何も起こらなければ特定の編成をスカイライナーの運用から外して臨時シティライナー専用で動かすことが可能となっている。ところが、何かが起きてしまったわけである。1月中旬よりAE9編成が何らかの作業のため一時的に運用を離脱。これにより、ヘッドマークの付いたAE7編成をスカイライナーの運用に入れざるを得なくなってしまった。
ただし、スカイライナーが「成田山開運号」のヘッドマークを掲出して走るのはさすがにちょっとアレと判断されたのか、AE7編成を使用したスカイライナーはかなり限定的なものにとどめられた。AE7編成は平日はスカイライナー13号(AE13運行)、土休日は同1号(AE01運行)という、早朝の片道だけの運用を中心に充当。スカイライナー「成田山開運号」は、なるべく人目につかないようひっそりと(?)走った。
- ツイート
- #
- 京成
- ヘッドマーク
関連記事
京成AE形 「東京オリンピック・パラリンピック」ラッピング
やるのか、やらないのか。1月下旬より、京成AE形にて「東京オリンピック・パラリンピック」のラッピング電車が走っている。ラッピングの対象となっているのはAE8編成。当該のラッピングについては、京成...
京成AE形 臨時シティライナー「成田山開運号」運転(2021年)
5年目に突入した臨時シティライナー「成田山開運号」。京成電鉄では、成田山への多客対応として1月の土休日ダイヤ実施日に臨時シティライナー「成田山開運号」を運転した。2017年に運転が始まった...
京成AE形 試運転で再び千原線を走る
京成千原線vsAE形、第2R、ファイッ!! 12月19日の終電後、京成AE形が京成高砂○→ちはら台→京成高砂△という行路で試運転を実施した。AE形が千原線に入線するのは2回目となる。前回、11月...
京成AE形「成田スカイアクセス線開業10周年」ヘッドマーク
祝・成田スカイアクセス線開業10周年。7月に開業10周年を迎えた成田スカイアクセス線。京成電鉄ではこれを記念したさまざまな施策が実施されているところであるが、この一環としてAE形がヘッドマークを...
京成AE形 試運転で千原線ちはら台に入線
姉さん、事件です。11月1日の終電後、京成AE形が京成高砂○→ちはら台→京成高砂△という行路で試運転を実施した。AE形の千原線への入線確認を目的とした試運転だった模様で、ここのところ連続的に開催...
おすすめの記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...