2021.03.31
年度末ということで、京成グループにおける2020年度の車両の動きをまとめてみよう。
京成電鉄
- 新 造 - カッコ内は入線日
3153-8-3153-7-3153-6-3153-5-3153-4-3153-3-3153-2-3153-1(7/13)
3154-8-3154-7-3154-6-3154-5-3154-4-3154-3-3154-2-3154-1(7/2)
- 廃 車 - カッコ内は最終運行日
3658-3657-3656-3603-3602-3653-3652-3651(7/2)
-3663-3662-(7/3)
3408-3407-3406-3405-3404-3403-3402-3401(8/9)
2020年度、京成電鉄は3100形8両編成2本を導入した。2本は成田スカイアクセス線仕様の3150番台で、日本車両製の3153編成と総合車両製作所(J-TREC)製の3154編成がいずれも7月に営業運転を開始している。これに伴い、成田スカイアクセス線仕様の3050形2本(3052編成・3053編成)が京成本線仕様に変更された。
一方、廃車となったのは3600形10両と3400形8両。3600形は3658編成が編成丸ごと廃車になったほか、3688編成の中間車2両も廃車とされた。中間車が抜かれた3688編成は6両編成となり、合わせてリバイバルカラーとなったことは以前の記事でお伝えしたとおりである。これにより、3600形は8両編成の運用が終了し、他社線への直通列車から事実上の撤退になった。残る3600形は6両編成の3688編成とVVVFインバータ制御で4両編成の3668編成の2本となる。
3400形は8月上旬に3408編成が廃車になった。3400形に廃車が発生するのは初めてのこととなる。京成では2020年6月に開示した有価証券報告書1)の中で2021年度も16両の車両新造を明らかにしているが、このまま3100形の増備が続けば3400形の淘汰が進むことが予想される。もとより3400形は40両という小所帯なので、予断を許さない。
新京成電鉄
続いて、新京成の車両の動きも見てみよう。
- 新 造 -
なし
- 廃 車 -
なし
- 更 新 -
8803-6-8803-5-8803-4-8803-3-8803-2-8803-1(車体のみ)
8813-6-8813-5-8813-4-8813-3-8813-2-8813-1
2020年度の新京成は新造と廃車ともなかった。概ね1年度につき1編成が対象となっている8800形のリニューアル工事は、8803編成と8813編成において実施。8813編成は機器更新+内装リニューアルを実施、8803編成は内装リニューアルのみが行われた。8803編成は2015年度に機器更新だけ先行して実施されたため、古い内装でSiC-VVVFというちぐはぐな状態が続いていたが、今回のリニューアルによってようやくそれが解消された。
新京成電鉄では2019年4月に発表した中期経営計画2)にて、2021年度中に80000形を1本新造することを明らかにしている。この80000形は8000形最後の1本である8512編成の置き換え用である可能性が高く、そうなれば8000形は全廃、引退となる。8512編成の最終出場は2017年5月。年末年始などに休車させて検査周期の延長を図っているものの、来年度の早い段階で運用離脱するものと思われる。くぬぎ山のタヌキとして親しまれてきた8000形も、いよいよ終わりが近づいてきている。
- 1)有価証券報告書 - 第177期(平成31年4月1日〜令和2年3月31日)
- 2)中期経営計画「S4計画」(2019年度〜2021年度)
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