2023.04.26
新京成線、北習志野駅での折返し運転が可能に。
新京成電鉄では、東葉高速線との乗換駅である北習志野に折返し設備を新設した(連動駅化)。12月上旬より使用を開始している。
同駅の連動駅化にあたっては、駅の松戸方、高根木戸第3号踏切を越えたあたりに渡り線を新設。これまで出発相当の閉塞信号機として使用していた信号機を出発信号機としたほか、下り線から上り逆出発用の出発信号機と入換信号機も新たに設置された。上り線→(入換)→下り線ならびに下り線→松戸方に出発という進路が新たに設定できるようになったものとみられ、同駅で双方向への折返し運転が可能になった。また、連動駅化に伴い、列車の発着時に出発合図のベルが鳴動するようになっている。
他方、北習志野から松戸方へ2駅に位置する高根公団では、北習志野への折返し設備新設に伴い渡り線の使用を停止した模様である。従来使用されていた出発信号機を閉塞信号機に変更の上、入換信号機が撤去されていることが確認できる。北習志野への折返し設備新設は、事実上高根公団からの機能移転ということのよう。なお、高根公団の出発合図は昔ながらの電鈴式だったが、今回の非連動化に伴い消滅した。
同様に、新京成では新鎌ヶ谷駅付近の高架化完成に合わせて鎌ヶ谷大仏の折返し設備を新鎌ヶ谷に移転させている。北習志野は前述のとおり東葉高速線との、新鎌ヶ谷は京成成田スカイアクセス線と北総線、東武アーバンパークラインとの乗換駅であり、両駅への折返し設備移転は運行障害発生時などにおける対応力強化を狙ったものであることは明らかなところ。より広い視点では、8両編成の廃止などと合わせた新京成全体の設備のスリム化・合理化施策の一環とも捉えられよう。沿線環境の変化に合わせて、路線の形もまた変わっていくものである。
こちらもどうぞ:【さようなら】新京成線高根公団駅の発車ベル
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