KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2009.02.15

京成及び直通各社局では14日にダイヤ改正・修正を実施したが、新たに生まれる列車があれば消え行く列車もある・・・ということで、今修正で消滅した列車を1本ピックアップしてみる。

D00556.jpg

京急600形 608編成
2009.2.13/立 石

▲1本だけ存在した夜の押上線上り急行

[平日]1822H 急行三崎口
始発:青 砥1852 → 終着:三崎口2052
ダイヤ:2006.12.10改正
備考:押上から快特

押上線には日中の40分に1本の割合で急行列車が運転されているが、その運転時間帯外にも数本の急行が設定されている。このうちの1本が、今回取り上げる1822Hであった。夕方の押上線、下りの急行は北総線直通のものが数本走っているが、上りの急行はこの1本のみ。夕方になぜか1本だけ現れる急行列車というわけである。この上り急行は2004年10月改正で1872Kとして登場しているが、翌々2006年12月の改正で青砥始発の三崎口行に変更され、平日1本のみの珍列車が登場したのだった。

わずか2年だけの短命と言えば短命だが、急行三崎口行自体は大量に走っていた時期がある。羽田空港駅が開業した1998年11月のダイヤ改正では、それまで普通のみだった日中の青砥~三崎口系統の2本に1本が押上線内を急行として走るようなるのだが、40分に1本の割合で急行三崎口行が走っていたわけで、このときは珍しくもなんともなかった。2002年10月の改正で、上りのみ高砂~西馬込系統とスジが交換されて消滅、押上線は現在の運転形態となる。

C00706.jpg

京急1000形 1219編成
2001.8.31/八 広

▲1998~2002年に運転していた三崎口行急行

2001年9月改正までは都営線直通快特の京急線内120km/h運転は実施されておらず、画像のように1000形の急行も京成線内で頻繁に見られた。

最新記事

最新記事

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K

京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)

空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...

京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える

都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...

都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」

「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...

船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
北総車の京急線内特急運転が復活

約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...

北総車の京急線内特急運転が復活