2010.08.31
京急1000形の優等列車をしつこく取り上げてきたが、いよいよ最終章である。最後にふさわしく、1000形8連にとって最後の優等運用となった81Hを取り上げる。
以前の記事で取り上げたように、平日夕方〜夜間においては63Hが1000形の指定席であったが、63Hが2006年12月ダイヤ改正で増解結を含む運用となってしまったために、以後は81Hが1000形の運用となった。81Hは15時台前半に2100形のA快特と車両交換するかたちで京急久里浜から運用入り、一旦三崎口まで下った後押上まで1往復走行、再度京急久里浜で別の車両と交換して運用を終えるというものであった。63Hと比較すると運用範囲も走行距離も随分と小さくなってしまったが、それでも1000形の優等列車が見られるのは非常にありがたいことであった。
他方、運用としての8連より編成としての8連が一足先に消滅している。2008年8月に当時最後の8連貫通編成だった1351編成が編成の組換えを実施、1351+1381編成(4+4の8連扱い)となった。この時点でいよいよ1000形の8連優等運用からの撤退が秒読みとなっていたのである。1351編成は同年1月に出場し、綺麗な姿で運用に入ってその健在ぶりを見せており、1000形8連はしばらく安泰だろうと安心していた矢先のことであった。そして、1097編成の営業運転開始をもって1000形8連は81Hから運用撤退、1000形8連の運用が消滅することとなった。1000形8連の運用最終日は2008年11月7日であった。
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