2012.12.18
大手私鉄の看板車、その7。引き続き名鉄は築港線を走る5000系を取り上げよう。
名鉄5000系はLED式の行先表示を装備している車両だが、築港線を走る際には「大江〜東名古屋港」の系統板を掲出して走っている。どういうわけか、方向幕に築港線用の行先表示を入れないのが名鉄の伝統(?)になっており、築港線の運用が5000系になる前に走っていた6000系や3100系なども行先部分は無表示、系統板を掲出して走っていた。
名鉄の系統板と言えば、正面貫通扉の下部にドーンと掲出するイメージだが、正面から貫通扉が無くなった6500系以降も、正面向かって左側の乗務員室内に系統板掛けがあり、築港線を走る5000系も同様の方式で系統板を掲出している。最近の車両においても、名鉄の伝統とも言える系統板の掲出が考慮されているのはちょっと嬉しい。
そんな名鉄築港線だが、終着駅を方向幕に入れてもらえず、列車の運行も朝と夕〜夜間のみなので、もしかしたら名鉄から放置されているのではと思いきや、2009年には大江駅の築港線用ホームを延長して2両から4両での運転になるなど、決して見捨てられていないことが分かる。また、名鉄では新型車両の搬入を、築港線唯一の中間駅であり名古屋臨海鉄道との接続駅である名電築港(旅客営業はしていない)で実施しており、また同駅にて廃止車両の解体をも実施している点を踏まえると、築港線はわずか1.5kmしかない路線ではあるけれど、名鉄における最重要路線の1つと言えるだろう。
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