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2012.08.11

夏休みにアクセス特急に乗ってもらおう大作戦。

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京成3050形 3053編成
2012.8.11/堀切菖蒲園〜お花茶屋

▲早朝下りに設定された臨時のアクセス特急
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京成3050形 3056編成
2012.8.18/新鎌ヶ谷

▲深夜上りの臨時アクセス特急は、定期列車では設定のない高砂行として運転

京成電鉄では、8月1日より夏季の繁忙期に合わせた臨時アクセス特急の運転を開始した。運行本数は上下各1本ずつ、早朝5時18分上野発のアクセス特急成田空港行と23時8分成田空港発アクセス特急高砂行がそれぞれ設定されている。定期列車のアクセス特急よりも下りは早い時間に、上りは遅い時間に臨時列車を設定することで、成田空港アクセスの利便性を向上するものとなっている。

車両は定期列車のアクセス特急と同様に3050形が使用されている。運用は13K運行として設定されており、高砂○→412K臨時回送→513K臨時アクセス特急成田空港行→604K(土休日は606K、定期列車)→(略)→印西牧の原△、宗吾参道○→2213K臨時回送→2312K臨時アクセス特急高砂行→高砂△というふうになっている。

このうち、早朝下りの臨時列車は定期運用の05K運行(平日)あるいは07K運行(土休日)に繋がるものとなっているが、運行番号は05K、07Kとならずに深夜上りの臨時列車共々13Kとして運転されている。異なる運行番号にすることで、臨時の運用として明確な区別が行われているようだ。深夜上りの臨時運用13K運行にはその日の01K運行、07K運行あるいは09K運行充当車の充当が可能で、番号の見かけ上は1運用の増ながら、3050形6本で臨時運用13K運行を含む7本の運用を回すことが可能になっている。また、深夜の13K運行充当車は高砂で夜を明かした後、早朝の13K運行にも充当されるという流れになっているようである。

13K運行の設定により、通常は宗吾車両基地に入庫となる編成が1本だけ高砂検車区停泊となるので、臨時アクセス特急運転開始の前日7月31日の夜に運用調整として3052編成がS43運行の臨時回送で宗吾車両基地から高砂検車区に送られている。この3052編成が翌8月1日の早朝13K運行に充当された。同様に、臨時アクセス特急の運転終了日の翌日にも臨時の回送列車が高砂→宗吾参道で運転されるはずである。

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京成3050形 3052編成
2012.7.31/船橋競馬場

▲翌日の臨時アクセス特急運転開始に備えて3052編成を高砂へ送り込み

臨時のアクセス特急はひとまず8月31日までとなっているが、試行的要素を多分に含んでいると思われ、今後のダイヤに反映されるかどうかが注目される。

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