2014.07.22
平日606Tは、平日朝に運転されている都営車の快速特急羽田空港行である。
- [平日]606T 快速特急羽田空港行
- 始発:成 田619 → 終着:羽田空港805
- ダイヤ:2013.10.26修正
- 備考:押上からエアポート快特、泉岳寺から快特
2013年10月のダイヤ修正で設定された列車で、押上から都営浅草線内エアポート快特となる快速特急となっている。押上からエアポート快特になる快速特急は初の設定であり、同修正における目玉としてダイヤ修正に関するプレスリリースにも記載された列車であった。都営車の運用となっており、宗吾車両基地で滞泊した車両が使用される。このため、従来は706T快速羽田空港行に使用されていた都営車の宗吾出庫時間が1時間半ほど早くなった。都営車における快特羽田空港という表示は都営浅草線〜京急線内では頻繁に見られるが、都営車の京成線上り快速特急は初めての設定(2010年7月以前の快特を含めても初めて)で、京成線内で見られる都営車の快特羽田空港表示はこの列車が唯一である。
スジとしては、元々京成車で運転されていた650Kを成田始発に変更の上、都営浅草線内をエアポート快特、京急線内を快特での運転に改めたものである。これにより、旧650Kよりも羽田空港到着時点で11分の時間短縮を実現、京成本線から都心〜京急線方面への速達列車となった。京急線内は2100形で運転していた890A快特羽田空港行のスジをほぼ踏襲しており、2100形に代わって空港線1往復分の運転が都営車のものとなった。それはまた、平日644Tでも取り上げたように元々都営車のスジだったので、京急線内だけで見れば都営車の運用に戻ったとも言える。なので、この606Tの設定は644Tの神奈川新町行が消滅する一因にもなっている。
別の記事でも触れたように、2013年10月ダイヤ修正における京成線内での飛行機マークの使用取り止めは、この列車の設定が大きく影響しているように思われる。京成線の種別における飛行機マークは押上からエアポート快特になる列車に対して付けられていたが、この列車もそれに当てはめると「(飛)快速特急」という種別が必要になる。ところが、京成車の種別幕はすでに満杯、快速と快特とが混同することから「(飛)快特」も使えない、というわけで飛行機マークそのものを無くしてしまえ、ということだった。
が、いざ蓋を開けてみると本列車は都営車の運用であった。それならば飛行機マークの使用を取り止めずに「(飛)快速特急」の種別を新設して、「都営車だからどうしても『(飛)快特』の表示になっちゃうネ(テヘペロ☆」で押し通すウルトラCもあったが、この列車が将来的に京成車の運用にならないとも限らないし、それ以上に他社局線直通列車の種別変更のパターンが増えてきた今、飛行機マークの使用取り止めは賢明な判断だったのかもしれない。
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