2014.05.09
京成線における駅名標を含めた新デザインの案内サインは、2013年8月の上り線高架化で新駅となった曳舟(上りホームのみ)が、同9月に駅のリニューアルに合わせて八幡が新デザインのものとなって以来、しばらく音沙汰が無かったのだが、3月に入って一部の駅で続々と案内サインの新デザイン化が実施されたので、取り上げてみよう。
駅名標を含めた新デザインの案内サインへの更新は千葉県内の駅を中心に実施され、学園前、うすい、谷津、八千代台、勝田台、佐倉の6駅が新しい案内サインとなった。この中で最初に新デザインとなった学園前がエレベーター設置工事に合わせて、次いで新デザインとなったうすいが駅舎の耐震改修に合わせての更新だったので、こういった工事と抱合せで案内サインを新しいものに更新していくのかと思いきや、特に何の工事も行われていない谷津や勝田台なども更新されていることから、どうもそういうわけではないらしい。3月中に6駅の案内サインが一気に更新された後は再び何の音沙汰もないので、年度末の予算消化を兼ねていたものと思われる。
曳舟駅にて新デザインの駅名標が登場した時、駅名の表記が「京成曳舟」となっており、従来の「京成」を省略した駅名ではなく正式な駅名表記となっていることが話題となったが、今回の駅名標更新ではうすいと佐倉についてそれぞれ京成臼井と京成佐倉ではなくうすいと佐倉とされ、仕様が変更された。なお、うすいは旧駅名標では漢字表記で臼井となっていたが、今回の駅名標では路線図や方向幕に合わせて平仮名表記のうすいに改められた。
ところで、谷津と佐倉であるが、両者とも2文字の駅名なのに、文字のレイアウトが異なる。どうしてこうなってしまったのだろうか。
◆ ◆ ◆
また、一部の駅では時刻表回りの更新が行われている。時刻表を掲示する枠が新しくなったほか、青色の目印が取付けられた。インフォメーションを表すピクトグラムはもちろんだが、そこにさりげなく斜体のKeiseiロゴが使われているのには思わずニヤリとしてしまう。なお、自立式の時刻表については、既存のものを改造しているため、厚みのある、ゴツイものに仕上がっている。
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