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2017.09.21

平日1620Hはかつて平日に走っていた快速三崎口行である。

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京急新1000形 1025編成
2012.8.22/四ツ木

▲快速三崎口行として走る新1000形。一見すると代走のように思えるが、当時のダイヤではこれが所定であった
  • [平日]1620H 快速三崎口
  • 始発:高 砂1655 → 終着:三崎口1902
  • ダイヤ:2010.7.17改正
  • 備考:押上から特急

成田スカイアクセス線の開業に伴う2010年7月ダイヤ改正で登場した列車である。京成本線から都営浅草線に直通する快速は、夕方くらいに以降のラッシュ時間帯の運行に備えて高砂にて車両交換的に列車が分断されているものがあるが、1620Hはそのうちの1本。1574K快速高砂行の接続を受ける格好で設定された1620Hは三崎口行とされ、平日夕方に1本だけ快速三崎口行が走ることになった。

成田スカイアクセス線の開業においては、それまで日中時間帯に走っていた羽田空港〜佐倉の運行系統が羽田空港〜(成田スカイアクセス線経由)〜成田空港にシフト。それまで京成本線を快速として走っていた京急車は、佐倉発着の列車が京急線の羽田空港に直通していたからこそ見られるものであったので、これが消滅するということは京急車の快速も同時に見納めになるものと思われた。

ところが、ダイヤ改正に先立って発売された京成時刻表をペラペラとめくっていくと、高砂始発の列車として2本(1620Hと1530H西馬込行)、北総線からの直通列車で高砂で種別変更を行うものが1本(2270H羽田空港行)、合わせて3本の京急車の快速が記載されていたのであった。引き続き、京急車の快速が見られることになろうとは! 快速は基本的に京成本線直通の種別だが、京成本線を走らない列車ならば、京急車の快速が見られる可能性があるということを示してくれたのである。

そしてこの列車の最大のポイントは、高砂から西側を走るということ。つまり、これまでの京成本線を走る快速と違って停車駅予報装置が必要ないため、600形および新1000形10次車(1121以降の編成)の縛りはなく、1500形や新1000形アルミ車も充当することができた。それまで1500形や新1000形アルミ車の快速は基本的には代走でのみ見られるものであったが、それが日常的に走るようになった。

余談ながら京成時刻表の2010年7月ダイヤ改正号では、当列車は「特急」三崎口行として掲載されていた。ついに京成線内を走る特急三崎口行ktkrとテンション爆上げ↑↑になったのだが、これはただの誤植であった。なお、1620Hは2011年9月の京急線ダイヤ改正に伴う京成線ダイヤの一部訂補で列車番号が1650Hに変更されている(冒頭の写真は2012年のものなので、運行番号が51Hになっている)。

1620Hは1530H、2270Hともども2012年10月ダイヤ改正で消滅、京急車の快速はいったん見納めになった。その後、2013年10月ダイヤ修正で快速西馬込行がいったん復活するも再び消滅。そして、2015年12月ダイヤ修正を迎える。このダイヤ修正にて、大方の想像の範疇を超えて西馬込〜佐倉を走る京急車の快速が爆誕してしまったのご存知のとおりかと思う。

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