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京成バスおよびグループ各社では、車両に対して数字や英字を用いた番号を漏れなく付しており、これを車両番号（社番）として各車両の管理に使用している。当Webサイトでは2017年8月にも「京成バス 車両番号の基礎知識」として京成バスにおける車両番号の付け方などをまとめていたところだが、今回は「分離子会社編」として、まもなく再編が実施されるグループ各社のうち特に1990年代後半から2000年代にかけて京成電鉄から地域ごとに分離した子会社（京成タウンバス、京成トランジットバス、京成バスシステム、ちばグリーンバス、ちばグリーンバス、ちばシティバス、ちばフラワーバス）について、車両に付されている番号についてまとめたものである。

なお、基礎知識などという偉そうなタイトルとなっているものの、筆者の日頃の観測に基づいているだけなので、間違っているところなどがありましたらご指摘いただければ幸いです。

京成タウンバス　T063号車
2017.9.16/亀有駅

京成タウンバス

• 車両番号は「T」＋3桁の数字を使用している。運行開始時における京成バスからの引き継ぎ車両も改番した（4桁のうち千の位のみをTに置き換えて対応）。
• 自社導入の車両にT001〜を付番。
• 2002年と2004年に三郷線用に導入した日野自動車製の小型車にT200番台を割り当て（現在、全車除籍済）。
• 2006年に白鳥線用に導入した三菱ふそう製の小型車にT300番台を割り当て（現在、全車除籍済）。

京成タウンバス　T302号車
2019.7.17/葛飾区金町

京成トランジットバス

• 車両番号は3桁の数字に「M」や「R」などを冠した番号を使用している。当初、アルファベットは「M」のみだったが、事業が拡大するにつれて種類が増加した。京成タウンバスと同じく、運行開始時の京成バスからの引き継ぎ車両もそれぞれ「M」＋3桁に改番。
• M100番台：貸切用車両
• M200番台：一般路線車
• M300番台：Good Neighbor Hotel Shuttle用の高速型車両
• M400番台：ディズニーリゾートクルーザー
• M500番台：市川市コミュニティバス用の中型車・小型車
• M600番台：高速バス用
• R700番台：TDR関連輸送の貸切・特定用車両
• C800番台：東京ディズニーセレブレーションホテル送迎用の車両
• K-000番台：Partner Hotel Shuttle用の車両。2005年より導入した車両にK-001〜を付番（全車除籍済）。2019年に導入した車両にK-510〜を、2020年より導入している車両にK-530〜を付番
• 車両の所属は塩浜営業所と千鳥営業所に別れているが、番号は関係なく付けられる。営業所の所属はナンバーで判別が可能である（塩浜：市川ナンバー、千鳥：習志野ナンバー）※市川ナンバー交付開始前の習志野ナンバー車を除く。

京成トランジットバス　M251号車
2019.4.24/新浦安駅

京成バスシステム

• 車両番号は、4桁の数字に「KS-」を冠したものが使われている。
• 4桁の数字のうち、千位は用途を表す。1：乗合、2：特定、6：貸切（観光用）、7：貸切（契約送迎用）
• 百位はシャーシのメーカーを表す。1・2：いすゞ、3・6：三菱、4・5・8：日野、7：日産ディーゼル
• 下2桁は車両固有番号。
• 用途変更の際に改番を伴うことがあるため、下3桁をなるべく被らないようにしている模様。

京成バスシステム　KS-1870号車
2019.4.29/ららぽーと

ちばレインボーバス

• 運行開始当初は京成電鉄のままの番号を使用していたが、わりとすぐに3桁の番号に移行。京成バスからの引き継ぎ車両も改番を行っている。3桁の数字のうち、百位はシャーシーのメーカーを表す。下2桁は固有番号。
• 100番台・500番台：日野自動車製。2023年に100番台が199に達したため、その次の車両から501〜を付番
• 200番台：三菱ふそう製
• 300番台：いすゞ製
• 400番台・850番台：京成バスからの転属車
• 4のつく数字を一切使っていない（400番台を除く）
• 当初、番号は自社導入の車両と他社からの移籍車でなんとなく分けていたが、移籍車ばかりとなった近年ではあきらめて関係なく付番している（基本的に番号順となる自社導入車両に対し、移籍車は101〜や111〜、220〜など自社導入車両とは異なる比較的若い番号が付けられた）
• 車両の所属は船尾車庫と白井車庫に別れているが、番号は関係なく付番。ナンバーも同じ習志野ナンバーのため、外見から車庫の所属を見分けることができない。

ちばレインボーバス　107号車
2017.6.11/西船橋駅

ちばグリーンバス

• 「CG-」＋3桁。京成バスからの引き継ぎ車両は佐倉営業所時代の番号（「S」＋3桁）を改番せずにそのまま使用した。
• 自社導入の車両にCG-100・200番台を割り当て。トップナンバーは2002年に導入されたCG-139号車（いすゞエルガミオ）で、139は引き継ぎ車両のラストナンバーS138号車の次の番号である。
• ただし、CG-177号車のみ京成タウンバスからの移籍車である。
• 京成バスからの移籍車両にCG-300番台を割り当て。
• 高速バスにCG-700番台を割り当て（自社導入、移籍に関係なく付番）。
• 2019年10月の豪雨災害の際に他社からの復旧支援で転属してきた車両にCG-751〜を付番。その後に導入された転属車両もCG-750番台を使用。
• 貸切、特定、コミュニティバス用の車両にCG-811〜を付番。

ちばレインボーバス　CG-177号車
2017.12.8/佐倉市寺崎北

ちばグリーンバス　CG-751号車
2023.8.14/学園台

ちばシティバス

• 車両番号は「C」＋3桁を使用している。
• C100、C400、C500番台を他社から転属してきた車両に割り当て。2011年にC199まで達してその次の車両からC400〜を付番。さらに、2018年にC499に達してその次の車両からC500〜を付番。
• 自社導入の路線型車両にC200番台を割り当て。
• 高速バスにC300番台を割り当て。新車で導入した車両はC301〜を、他社からの転属車両は適当に付番。一部、C000番台もいた。
• 運行開始当初、一瞬だけ7000番台を使用していたことがある（7001〜：新宿車庫所属？、7101〜：千城台車庫所属？）。その後、7000番台はC100番台に、7100番台はC300番台にそれぞれ改番（その後、さらにC300番台はC100番台に改番）。
• 当初、自社導入の車両もC100番台を付番していた。2006年ごろ、自社導入車をC200番台にすることとし、すでにC100番台を付けていた自社導入車は導入順でC201〜に改番。

ちばシティバス　C508号車
2021.7.3/イオンモール幕張新都心ファミリーモール前（E街区）

ちばフラワーバス

• 成東営業所時代から使用している6000番台をそのまま使用。番号の使い方も京成電鉄時代から同様だったが、時間が経つにつれて変化が生じ、現在は以下の通りとなっている。
• 6100番台：小型車
• 6200番台：シーサイドライナー用の高速型車両
• 6300番台：フラワーライナー用の高速型車両
• 6400番台：一般路線車（6401〜：中型、6431〜：大型）
• 6500番台：貸切・特定用
• 6600番台：植草学園線移管時に導入された他社からの引き継ぎ車両
• 車両の所属は本社営業所と中野営業所に別れているが、番号は関係なく付けられる。ナンバープレートで見分けることが可能（本社：成田ナンバー、中野：千葉ナンバー）

ちばフラワーバス　6458号車
2022.12.1/千葉市中央区中央