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京成松戸線 新京成線からのビフォー・アフター 駅施設編

2025.10.25

京成松戸線、新京成線からのビフォー・アフター。駅施設編。

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高根公団駅 ホーム
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▲高根公団駅ホームのビフォー。新京成線の駅は、2014年度に制定されたコーポレートカラー「ジェントルピンク」を多用した案内サインが特徴であった
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高根公団駅 ホーム
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▲アフター。案内サイン類が交換され、名実ともに京成の駅となっている

京成電鉄が新京成電鉄を吸収合併し、新京成線が京成松戸線として改めて開業してから早くも半年を迎えた。新京成線が京成松戸線となったことで生じたさまざまな変化を、ビフォー・アフターというかたちで見てみよう。その2は駅施設編。

駅構内

前回の記事で新京成の京成合併に伴う車両のビフォー・アフターを紹介したが、車両の塗装とともに大きく表情を変えているのが駅である。駅名標や案内サイン類が京成仕様のものになるなど、すでに駅から新京成色がほとんど排除された状態となっている。なお、駅名標や案内サイン類の交換は合併前より実施されているが、この際に新京成仕様のものを仮設して、3月31日の終電後に一気に京成仕様への切り替えを行うという徹底ぶりである。

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北初富駅 ホーム
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▲北初富駅のホームのビフォー
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北初富駅 ホーム
2025.10.15/**

▲アフター。案内サイン類の交換は新京成のジェントルピンクが使用されていたものが対象となり、番線の表示や乗車目標が京成仕様に変わった一方で、出口の案内はそのままである
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北初富駅 改札
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▲北初富駅の改札のビフォー
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北初富駅 改札
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▲アフター。運賃表が交換されたほか、券売機のピンク色のパーツも京成仕様への交換の対象となった
駅名標・入口看板
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習志野駅 駅名標

▲駅名標のビフォー・アフター。新京成線の駅名標は京成線の単なる色違いではなく、隣の駅の矢印の形状など独自の仕様を盛り込んだデザインであった

駅のシンボル、駅名標や入口の看板も交換の対象となり、これらは全て京成仕様のものに揃えられた。新京成のコーポレートカラーである「ジェントルピンク」を多用した駅名標や案内サインは、コーポレートカラーを制定した2014年度に新調したものだったが、京成への移行に伴いわずか10年ほどで再度交換となった。

なお、松戸線化に際して駅ナンバリングが変更され、松戸SL-01〜京成津田沼SL-24から、新津田沼KS-66〜松戸KS-88となっている。

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三咲駅 駅名標
2017.8.26/**

▲三崎駅の駅名標のビフォー
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三咲駅 駅名標
2025.10.14/**

▲アフター。同駅は船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」の装飾が実施されていたが、京成化に伴い消滅した
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薬園台駅 入口看板
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▲薬園台駅の入口看板のビフォー。入口の看板は京成と新京成でほとんど色違いだった
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薬園台駅 入口看板
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▲アフター。色とロゴが変わった程度である
路線図

新京成線の京成松戸線化に伴い、路線図も改訂が行われている。以下に、京成で使用されている路線図のビフォー・アフターを示す。

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京成線 停車駅のご案内
2025.3.29/**

▲京成線の停車駅ご案内上でピンク色で案内されていた新京成線。京成千葉線への乗入れ区間も示していたのが特徴であった
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京成線 停車駅ご案内
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▲松戸線となったことで、他の普通しか走らない線区と同じく黒色の線となった。また、乗入れ区間の案内は消滅。新京成線で独自に使用していた路線図は消滅し、京成本線側と同じものを使うようになったので、分かりやすさは低下した
そのほか
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京成津田沼駅 発車案内装置
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▲京成津田沼駅、新京成線ホームの発車案内装置のビフォー。「新京成電車」、「京成電車」という表現が特徴だった
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京成津田沼駅 発車案内装置
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▲アフター。ビフォーの案内装置では、千葉・千原線の列車について5番線から出発する列車しか案内できないため、3・4番線からの列車も案内できるように改修が行われた。改札前の案内装置を撮影し、それをリアルタイムで映す方法が採用されている
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新津田沼駅 商業施設
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▲新津田沼駅前にある商業施設の連絡通路のビフォー。新京成もなくなり、イトーヨーカドーもなくなった
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新津田沼駅 商業施設
2025.10.14/**

▲アフター

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