2013.03.20
京成電鉄創立100周年のリバイバルカラー電車、終焉へ。
3月20日、3324編成"赤電"を使用した臨時特急「さよならリバイバルカラー赤電」が上野〜成田間で運転された。列車名の通り3324編成の引退を記念したもので、3324編成にとって最後の営業運転となる列車となっている。この列車の運転に合わせて、始発となる上野駅では駅長による安全確認、終着となる成田駅では乗務員への花束贈呈が行われるなど、3324編成との最後の別れを惜しむイベントが実施された。
列車名やイベントの内容からも3324編成"赤電"の引退が強く印象に残る列車となっているが、今年度は2009年に京成電鉄創立100周年記念としてリバイバルカラーになっていた3312編成、3324編成、3356編成が全て引退となっており、これらリバイバルカラー電車3本の引退を記念して、3324編成が代表してさよなら運転を行うということのようだ。京成電鉄のプレスリリースでは、リバイバルカラーの中では最も人気の高かった"赤電"が最後の臨時特急に登板するというような記述がみられる。しかし、もちろんそうなのかもしれないけれども、3356編成"青電"が2009年6月に「京成電鉄創立100周年記念列車」で特急金町行として、3312編成"ファイアーオレンジ"は同11月に「ミラフォレスタ号」で特急成田行としてそれぞれ特急運転を行っており、3本のリバイバルカラーの中では唯一特急として走っていない3324編成を特急として走らせるということが大きいように感じられる。2009年に"青電"と"ファイアーオレンジ"が特急運転を行ってから4年、ようやく"赤電"も最後の最後に特急として運転する機会を得て、これにて3本のリバイバルカラー電車がそれぞれ1回は特急として走ったことになった。
臨時特急「さよならリバイバルカラー赤電」はS17の運番が与えられての運転となったが、スジ自体は1月に運転された臨時シティライナー83号のものを流用している。このため、3312編成の「ミラフォレスタ号」で見られた、特急のくせに市川真間で後続の列車を待避などということはなく、終着の成田まで先着しており、特急の名の通りの運転をすることができた。3324編成にはヘッドマークの掲出が行われたが、ヘッドマークの掲出はリバイバルカラーとなった3本の中では唯一かつ最初で最後の出来事である。
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