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2014.10.04

京急線内をウロウロする都営車。

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都営5300形 5316編成
2014.3.11/金沢八景

▲エアポート急行新逗子行で運転される都営5300形
  • [平日]1100T エアポート急行新逗子
  • 始発:羽田空港国内線ターミナル1103 → 終着:新逗子1208
  • ダイヤ:2012.10.12改正
  • 備考:羽田空港国内線ターミナル〜京急蒲田間:1101T
  • [平日]1300T エアポート急行新逗子
  • 始発:羽田空港国内線ターミナル1323 → 終着:新逗子1428
  • ダイヤ:2012.10.12改正
  • 備考:羽田空港国内線ターミナル〜京急蒲田間:1301T

これは珍列車というより珍運用と言ったほうが適切かもしれないが、日中時間帯に羽田空港〜新逗子間の横浜方面エアポート急行の運行系統に入る01Tである。1100Tと1300Tがエアポート急行新逗子行として運転され、しばらく840Tでしか見られなかった都営車の新逗子行が日中でも見られるようになった(このほか540T、2052Tと合わせて新逗子行は計5本)。都営車の横浜方面エアポート急行は、エアポート急行が新設された2010年5月ダイヤ改正で早々に登場(2050T、ただし神奈川新町止の入庫列車)しているが、横浜方面エアポート急行が大増発された2012年10月ダイヤ改正で日中時間帯も参戦するようになった格好だ。都営車が自局の浅草線とはかけ離れたところの運行系統で使われるという、浅草線界隈における"何でもあり"の好例であろう。

それにしても01Tは強引に入ってくる。日中時間のパターンダイヤが既に始まりつつある10時台も後半頃に、9Dを押しのける形で羽田空港〜新逗子間の運行系統に入る。日中の横浜方面エアポート急行は1Dから27Dまで綺麗に番号順で走っているが、9Dが抜けているのはこのためだ。10時台後半の空港線に突然現れる普通京急蒲田行は、01Tによって押しのけられた哀れな9Dというわけである。また、01Tに関しては、1401Tで新逗子から羽田空港国内線ターミナルに到着後、夕方以降の品川方面エアポート急行1本目となって一気に京成線の成田まで走るのも面白い。こんなことは都営車でしかできない芸当である。

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都営5300形 5316編成
2014.7.23/金沢文庫

▲1300Tの折返し羽田空港行1401T、その後さらに成田まで走る

都営車は昔も急行で新逗子まで走っていたことがあるけれど、急行の名称こそエアポート急行に変われど、再び急行で逗子線まで走るようになるとは感慨深い。

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