2021.05.25
芝山鉄道3500形に異変。
芝山鉄道所属の3500形3540編成が、3月末より広告なしの状態で走っている。2013年4月より芝山鉄道所属になった3540編成は、同年5月より成田国際空港による車体広告と車内の広告ジャックを開始。それ以降、広告の内容を変えながらも車体広告をずっとしっぱなしだったので、3540編成が広告なしの「すっぴん状態」で走るのは実に8年ぶりという珍事となっている。
これはもしかして3540編成を京成に返却、新たな車両がリースされる予兆・・・? ということを疑いたくなるが、3540編成がそうだったように車両を取り替えるなら年度が切り替わるタイミングだっただろうし、3540編成を返却する理由も特に見当たらないし・・・。というわけで、3540編成が広告なし状態なのは、なんのことはない、ただ単に広告を出していないだけだからと考えられる。
それでは、なぜ広告を出していないのだろうか。広告の枠があるなら出さないともったいないような気がしてしまう。
これには芝山鉄道に籍を置く3540編成特有の事情がある。同編成の広告の枠は、同社の株主である成田国際空港によって独占的に使用されており、掲出される広告は空港会社という性質上、旅行を想起させる内容のものが多かった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行がおさまらず、緊急事態宣言の発出も続いているような社会情勢では、そういった広告は不適切であるばかりか有害にさえなりうる。広告を出したくても出せない、広告を出す意味を見いだせないという状況なのだろうと思う。
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